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フィギュア

羽生結弦、決まれば“世界初”の4回転半ジャンプをフリーで準備。北京五輪は「延長戦上にあるかも」【全日本フィギュア】

熊 介子(THE DIGEST編集部)

2021.12.23

公式練習に登場した羽生結弦。何度も飛ばずとも回転を確かめていた。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

公式練習に登場した羽生結弦。何度も飛ばずとも回転を確かめていた。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 12月23日、さいたまスーパーアリーナでフィギュアスケートの全日本選手権が開幕。初日に行なわれた公式練習で、男子シングルにエントリーした羽生結弦が参加。前日練習は欠席したが、この日は宇野昌磨や田中刑事らとともに第4グループで練習に励んだ。

 実戦は8か月ぶり。右足関節靱帯の損傷から戻った日本のエースが氷上に乗った。会場はすでに一般客の入場も開始されており、多くの観客が見守るなかでの挑戦となった。

 練習の後半では、かねてから目標として掲げていた4回転アクセル(クワドアクセル)にも挑戦。成功すれば世界初となる大技に何かを確かめるように自身の回転具合を繰り返し確かめながら跳んだ。いずれもクリーンな着氷とはならなかったが(両足着氷2回、一度は片足で着氷も回転不足)、果敢に挑む姿勢をみせた。

【PHOTO】靱帯損傷から復活!公式練習で4回転半に果敢に挑んだ羽生結弦を特集!
 また、練習後にオンライン会見に応じた羽生は、今大会のフリーで挑戦する意向を明言。注目される4Aについては、「今日は自分のなかでそんなに回転をかける日ではなかった。まずこのリンクで軸を作ることを意識して、氷の感触を確かめながら軸を作っていた」とし。「ああいう着氷になる場合は、軸がうまくいったパターン。あともうひとつは、回転を11割で回して、アンダー(ローテ)、もしくはqが付くかなというところまで降りるときはある」と語った。

 そして、北京五輪については「(4A挑戦の)延長戦上にあるかもしれないなと思ってやってきた」という羽生は、今日のジャンプも「回転は足りていない」という認識だ。それでも26日に行なわれるフリーでの投入も伺わせた27歳のフィギュアスケーターは、この檜舞台で努力が結実した「世界初」の快挙をやってのけるだろうか。

取材・文●熊 介子(THE DIGEST編集部)
 

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