右足首を故障して長らく欠場していた男子フィギュアスケート界のエースである羽生結弦が、12月22日にさいたまスーパーアリーナで開幕する全日本選手権で、リンクに帰ってくる。

　今年11月に右足首靱帯を損傷した羽生は、グランプリ（GP）シリーズNHK杯、ロシア杯を欠場。11月17日には、日本スケート連盟を通じて「動きによっては痛みが出てしまいますが、日常生活では、痛みの影響がなくなってきました。まだスタートラインにはたどり着いていませんが、着実に前に進んでいきます」とコメントしていた。

　来年２月に開催される北京五輪の出場権をかけた今大会への出場も危ぶまれていたが、なんとか回復。４月の国別対抗戦以来８か月ぶりの実戦を迎える。

　五輪連覇王者の驚きの復帰に五輪公式メディア『Olympic Channel』のニック・マッカーベル記者は、「ハニュウに加え、平昌五輪銀メダルのショウマ・ウノ、2021年世界選手権銀メダルのユウマ・カギヤマが出場する男子シングルは必見です」と報じた。
  　日本のスケートファンを含め、世界でもこのトリオへの期待値は高いようで「この３人が埼玉でポテンシャルを最大限に発揮できれば、日本はスーパースターチームになる準備が整っている」とも伝えている。

　かねてより前人未到の４回転アクセルへの挑戦を公言してきた27歳は、２年連続６回目のタイトルを目指す。スケート連盟の選考基準では、今大会で優勝すれば、3大会連続の五輪代表が決まる。

構成●THE DIGEST編集部

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