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「全日本だからという緊張はあった」アイスダンス村元・高橋組、“想定外”のミスに悔しさ露わ。首位と4・81点差の2位でFDへ【全日本フィギュア】

熊 介子(THE DIGEST編集部)

2021.12.23

当日練習では白、試合では赤い衣装を身にまとった村元(左)と高橋(右)。 写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 12月23日、さいたまスーパーアリーナでフィギュアスケートの全日本選手権が開幕。初日にはアイスダンスのリズムダンス(RD)が行なわれ、3番滑走で登場した村元哉中・高橋大輔組は「ソーラン節&琴」を赤い衣装で舞った。

 NHK杯で記録した自分たちのベストスコアを上回る75・87点を叩き出したプログラムにもかかわらず、演技中のステップで転倒するミスが発生。ほどなくふたりで手を取り合って演技を再開したが、得点は63・35点となり、小松原組の68・16点を4・81点下回り、2位発進となった。

 演技後、オンライン会見に応じたふたりは、そろって「悔しい」と口にした。転倒の原因はふたりで違う方向に踏み出す際にエッジが交錯したためだと明かした高橋は「練習でもしたことのないミス。悔しい気持ちでいっぱい」と心境を吐露した。

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 北京五輪への1枚の切符をかけた舞台とあって、緊張は隠しきれなかった。村元は「比較的に落ち着いていたけれど、全日本選手権は言葉に表せない何かがある場所。実は緊張していたかもしれない。演技中に大ちゃん(高橋)を足の下にくぐらせるところでバランスを崩してしまって、グッと緊張度が高まった」と振り返った。

 また、4度目の五輪出場がかかる高橋は「僕は朝からちょっと緊張していた」と語った。

「(北京五輪のことも)頭のどこかにはあった。それと、今シーズンの2試合をいいかたちで終われたので、それ以上のものを見せたいという気持ちと、全日本でいい結果を残したい、色んなものを残したいと思っていた。緊張度は高かった」

 首位との差は4・81点。FDに向け、村元は「1日空くので、少し気持ちを切り替える時間もある。本当にフリーはなにも恐れずに挑みたい」と述べ、高橋は「失うものはない。思い切りやれたらなと思う」と覚悟を固めた。

 注目のFDは26日に行なわれる。"かなだい"の魅せる演技に期待したい。

取材・文●熊 介子(THE DIGEST編集部)

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