12月23日、フィギュアスケートの全日本選手権が、さいたまスーパーアリーナで開幕。初日の公式練習で海外メディアからも熱視線が注がれたのは、男子シングルの羽生結弦だ。

　11月に右足関節靱帯を損傷した影響で、８か月ぶりの実戦となった羽生。かねてより目標として掲げていたクワドアクセル（４回転半ジャンプ）への挑戦を貫く27歳は、22日には大会中継局のフジテレビの取材で「とりあえず４A（４回転半ジャンプ）込みでフリーやるつもりです」と明言した。

　曲をかけての練習後には、前人未到のジャンプを氷を確かめながらチャレンジ。いずれもクリーンな着氷とはならなかったものの（両足着氷２回、一度は片足で着氷も回転不足）、果敢に挑む姿をみせた。
  　決まれば史上初の快挙となる。五輪王者の挑戦は日本のファンやメディアに留まらず、海を渡った国でも報じられている。そのひとつ専門メディアの『Anything GOEs』は、「わずかに片足での着氷でなかったり、４分の１ほどの回転不足との見解がある」と着地に難を示すも、「だけど今まで見たなかで最も完成に近いようだ」と評した。

　果たして本番で本領を発揮できるのか。男子ショートプログラム（SP）は24日、そして運命の４回転半ジャンプを予定するフリースケーティング（FS）は26日に行なわれる。

構成●THE DIGEST編集部

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