現地時間1月26日、イタリアセリエAで2021-22レギュラーシーズン後半第2節が行なわれ、日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノがヴェロバレー・モンツァとアウエーで対戦。セットカウント0-3(22-25、16-25、22-25)の快勝でロンバルディアダービーを制した。公式戦5連勝目に大きく貢献した石川は、今シーズン自身初のMVP(マン・オブ・ザ・マッチ)を獲得した。
【PHOTO】しなやかに舞う! 日本男子バレーが誇る“エース”石川祐希の厳選メモリアルフォトを一挙公開!
新型コロナウィルス感染者の急増を受け蔓延防止措置のため、多くの試合が延期となっているセリエA。ミラノにとって、リーグ戦は1月9日に行なわれた日本代表の西田有志が所属するトンノカリッポ・カラブリア・ヴィーボヴァレンティア戦以来。クラブ史上初の4強入りを果たした同16日のコッパイタリア準々決勝から10日ぶりの実戦となった。
年明けから全勝の勢いを味方に順位を上げたい6位(試合数14)のミラノだが、勝点1差で7位のモンツァ(試合数16)も1週間前に行なわれた欧州レベルのCEVカップで準々決勝進出を決めて好調。石川はこの重要な対戦に先発で出場した。
石川はライトからのストレートとエースで連続得点を挙げるなどして1セット先取に貢献すると、第2セットでも、速いパイプ攻撃やクロス方向に体を向けながらストレートへノールックスパイクを叩き込む。さらにブロックを弾き飛ばす強打で追加点。大量リードでセットを連取して迎えた第3セットはレフトからの爽快なクロス弾に続き、ネット際の競り合いで相手のミスを誘う。
しかし、モンツァも得点ランク5位のオポジット、ドノバン・ジャボロノク(チェコ共和国代表)を中心に奮闘。一進一退のまま突入した終盤に石川が一気に流れを引き寄せる。まずは、後方からのボールを3枚ブロックのサイドを突いて打ち込みリードを奪うと、直後のサーブで続けざまに相手守備を翻弄。攻撃のリズムが乱れ焦りの見えたモンツァに3連続失点を強いてミラノの勝利を呼び込んだ。
石川はチーム最多の13得点(アタック12、エース1)を記録。失点になりかねない場面で難しいボールを幾度となく相手コートに沈めた闘志あふれるプレーや自身が目標に掲げるサーブ力でストレート勝利を確実にしたパフォーマンスが光り、MVPに選出された。
トップ4入りを目指すミラノは勝点「3」を獲得して5位に浮上。石川はイタリア語で試合後のオンコートインタビューに応え、「今日、チームは良い戦いができた。序盤はミスが出たりしたが、非常に良い内容で試合を終えることができてとてもうれしい」とコメント。「準決勝進出を勝ち取ったコッパ戦を含め、年明けから好調が続いていて、よい流れをつかんでいるのでこれを継続していきたい」と述べて、今後のシーズンへ向けてさらなる意欲を示した。
快進撃を続けるミラノの次戦は日本時間31日午前2時開始予定の後半第6節。首位シル・セーフティ・ペルージャをホームで迎え撃つ。
構成●THE DIGEST編集部
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