２月７日、米国スケート連盟はフィギュアスケートの男子シングル、米国代表のヴィンセント・ジョウが個人戦を棄権すると発表した。理由は、検査でコロナウイルスの陽性判定が出たためという。

　ジョウはすでに現地入りしており、６日に行なわれたフィギュアスケート団体戦決勝の男子フリースケーティングで演技。銀メダル獲得に貢献した。しかし、８日に行なわれる男子シングル個人戦を控えた前日の定期検査で陽性が判明し、追加検査を受けていた。

　結果、二度目の検査でも陽性判定が出たため、８日からの個人戦を棄権するとの判断に至ったという。

【動画】「もっと大きくなって戻ってくる」と涙ながらに語るジョウのメッセージ 　ジョウ本人も、自身のインスタグラムに５分余りの動画を投稿。自らの口で棄権することをファンに伝えた。「コロナウイルスを避けるために万全の対策をしていた。そのために、過去数か月間はとても孤独で、その孤独に押しつぶされそうだった」と吐露した21歳のスケーターは、時折涙も見せている。

「オリンピックでメダルを獲るのが夢だった。（団体戦で）銀メダリストになれたことはとても誇りに思う」と語ったジョウは、涙ながらに「でも、これで終わりではない。きっとこれはもっと大きなカムバックのための準備だ」と前向きに語った。

　ジョウは今シーズンのGPシリーズアメリカ大会ではネイサン・チェンを破って優勝し、本大会もメダル候補のひとりとして期待されていた。３月に予定されている世界選手権の代表にも選出されており、いち早く回復し、再び迫力のある演技を見せてくれる日が待たれる。

構成●THE DIGEST編集部

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