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金まであと60mで転倒。衝撃展開で高木姉妹が見せた姿に海外メディアも感嘆「妹はただそこに居続けた」【北京五輪】

THE DIGEST編集部

2022.02.16

アクシデントで金メダルを手にできなかった日本。そんなレース後に高木姉妹が見せた姿は、海外メディアの胸を打った。(C)Getty Images

アクシデントで金メダルを手にできなかった日本。そんなレース後に高木姉妹が見せた姿は、海外メディアの胸を打った。(C)Getty Images

 惜しくも金メダルには届かなかった。

 2月15日、北京五輪・スピードスケートの女子団体パシュート(追い抜き)決勝が行なわれ、平昌五輪からの連覇を狙う日本(高木美帆、高木菜那、佐藤綾乃組)はカナダと対戦。終盤までもつれこむ大接戦となるも、わずかに及ばずに銀メダルとなった。

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 頂点まで、あと一歩だった。日本は残り半周となったところで0.32秒の差をつけて最終コーナーに差し掛かったが、最後尾を滑っていた高木菜がバランスを崩して転倒。ここで逆転され、カナダが初優勝を飾った。

 攻めた結果だった。だが、高木菜はレース後に涙ながらに「転ばなかったら優勝できたタイムだった。悔しい……」と語り、妹の高木美も「かける言葉が見当たらなかった」と姉の胸中を察した。
 
 それでも、懸命な走りを見せた精鋭たちには、海外メディアも賛辞を送る。米放送局『KTVZ』は、レース内容を伝えたうえで、「手に負えないほどに落胆し、涙するナナをサポートするために、妹のミホは、ただそこに居続けた」と二人の姿をクローズアップした。

 また、イタリア・メディア『OA Sport』も「氷上ではなんでも起きる。金メダルという成功を手にする目前だった日本も、ナナ・タカギがあと少しのところで、いたずらに転倒してしまった」と伝えたうえで、レース後の様子を描写した。

「氷の犠牲者となったナナ・タカギは、まるで失恋したかのように涙を流し続けた。そんな姉に、妹のミホ・タカギは何も言わずに寄り添い続けた姿が印象的だった」

 ここで味わった悔しさを晴らす機会はまだある。妹・美帆は女子1000メートルで、姉・菜那はマススタートで、それぞれ金メダルを狙う。

構成●THE DIGEST編集部

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