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「アスリートの権利への暴力だ」皇帝プルシェンコがスポーツ界の“ロシア追放”に注目発言!「政治的な違いを乗り越えて団結を」

THE DIGEST編集部

2022.03.02

スポーツ界で広がるロシア排除の動きに対して、熱い想いを明かしたプルシェンコ氏。(C)Russian Look/AFLO

 世界を震撼とさせているロシア軍のウクライナ侵攻。スポーツ界ではIOC(国際オリンピック委員会)やFIFA(国際サッカー連盟)などがアクションを起こし、さまざまな形でロシアへの"制裁"を明らかにしている。
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 そんななか、月曜日にはISU(国際スケート連盟)もIOCの除外勧告を受諾。ロシアとベラルーシの選手および関係者を国際大会から除外すると発表し、3月21日からフランスで行なわれる世界選手権出場に関しても「NO」を突きつけた。

 厳しい裁定に対して、ロシア国内では反発の声がそこかしこで上がっているが、男子フィギュアスケートのカリスマ、エフゲニー・プルシェンコ氏も公式インスタグラム上で声明を発表した。五輪で2つの金メダルに輝いた39歳は、「ひとりのアスリートとして、良識ある人間として黙ってはいられない。スポーツとは政治の外にあるべきもの。こうした制裁は大きな間違いだ!」と主張して、次のように続けた。

「スポーツと政治を混同してはいけない。今回のようにアスリートを罰するべきではないし、彼らの競争や演技の場を奪ってはいけないんだ。これは差別的行為であり、アスリートの権利に対する暴力だと思う。(北京五輪で)我々のスケーターたちは世界でもっとも強いことを証明した。フィギュアスケート界の関心は、我々のアスリートを抜きにしては語れない。裁定はとても不当で政治的だ」
 

 そしてプルシェンコ氏は「みんな平和を望んでいるよ! 僕だってできるだけ早くすべてが終わってほしいと願っているし、(ロシアとウクライナ間の)交渉が実りあるものになってほしい」と想いを明かし、「僕は政治家じゃない。ひとりのアスリートだ。僕のゴールは政治的な違いを乗り越え、スポーツへの愛で人びとを団結させること。みんなで成し遂げられるはずだ!!!!!」と呼びかけた。

構成●THE DIGEST編集部

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