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「彼女のどこが可哀そうなの?」怒れるトゥルソワに露フィギュア界の大御所が喝っ!【北京五輪】

THE DIGEST編集部

2022.02.21

金メダルを獲れず、悲嘆に暮れたトゥルソワ。賛否両論が渦巻く言動で波紋を広げた。(C)Getty Images

金メダルを獲れず、悲嘆に暮れたトゥルソワ。賛否両論が渦巻く言動で波紋を広げた。(C)Getty Images

 渦中の17歳に、ロシア・フィギュアスケート界の生けるレジェンドが苦言を呈した。

 現地2月20日、北京五輪は大会最終日を迎え、フィギュアスケートのフィナーレとなる「エキシビション」が開催された。男女のメダリストたちを中心に華麗なるアイスショーが繰り広げられ、観衆はうっとり。羽生結弦やネイサン・チェン、アンナ・シェルバコワ、坂本花織らとともに、ROC(ロシア・オリンピック委員会)のアレクサンドラ・トゥルソワも登場。アメコミ「ワンダーウーマン」に扮したド派手なパフォーマンスなどを披露し、存分にファンを魅了した。
【関連画像】トゥルソワがド派手な衣装で「ワンダーウーマン」を熱演!

 女子シングルでは5度の4回転ジャンプを成功させたものの、同胞シェルバコワに及ばず銀メダルに終わった。物議を醸す行動に出たのは、メダルの色が確定した直後だ。コーチであるエテリ・トゥトベリーゼ氏に向かって「あなたはすべてを知っていた!」と号泣しながらまくし立て、恩師の抱擁を拒否。「セレモニー(メダル授与式)には出ない」「もうアイスには戻らない」「このスポーツが大嫌い!」と発するなど、パニック状態となった。

 一連の言動に対して、ロシア国内外でさまざまな意見が飛び交っているが、今回はひとりの大御所が口を開いた。ロシア・メディア『Sport24』の取材に応えたのは、イリーナ・ロドニナ氏だ。現在72歳の元フィギュアスケーターで、「ペアの女王」と謳われた伝説的な人物。3大会連続の五輪金メダルに加えて、世界選手権も欧州選手権も10連覇しており、まさに一時代を築いたご意見番である。

 ロシアの下院議員を務める政治家は、トゥルソワの振る舞いについて問われると「フリー競技のあとの行動は、美しいものではなかったわね。あんな非礼な態度をコーチにするものじゃない」とバッサリ。そのうえで、「あれだけハイレベルな争いになってメダルを獲れないと、なにかを恨みたい気持ちになる。それは分かるけど、アスリートは自分自身をコントロールできなきゃダメなのよ」とたしなめた。
 

 さらに、「どうしてトゥルソワのことが可哀そうだと思うの? なぜ彼女が可哀そうなの? 同意できないわね。だってフェアな闘いを経て、彼女は金メダルを獲れなかったのよ。いくらジャンプが凄かったといっても、すべてがフェアだったと私は信じているわ」と続けた。

 一部報道ではトゥトベリーゼ氏から距離を置くとも伝えられるトゥルソワ。はたしてそのキャリアはいかなる方向へと向かっていくのか。結局参加したメダル授与式やエキシビションでは笑顔を取り戻していたが、今後のことについて訊かれると「いずれ分かること。あらためてちゃんと話します」と答えるのみだった。

構成●THE DIGEST編集部

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