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スポーツ界で進む“ロシア排除”にタラソワが「国内スポーツが発展しない」と危機感!「長引かないのを願うばかりだ」

THE DIGEST編集部

2022.03.19

名コーチとして浅田真央らを指導したタラソワ氏。母国選手の“排除”に何を想っているのか。(C)Getty Images

名コーチとして浅田真央らを指導したタラソワ氏。母国選手の“排除”に何を想っているのか。(C)Getty Images

 事態悪化の一途を辿っているロシアによるウクライナ侵攻。すでに本格的な開戦から3週間以上が経過したが、いまだ各国メディアでは連日のように深刻な現況が報じられている。

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 そんななかでスポーツ界で強まり続けているのが、ロシアと彼らを支援するベラルーシの“排除”だ。先月末には、国際オリンピック委員会(IOC)が、両国選手や関係者を除外するよう各競技連盟へ勧告すると、それにFIFA(国際サッカー連盟)やISU(国際スケート連盟)などが独自の制裁案を公表した。

 こうした状況には、ロシアフィギュアスケート界の重鎮として知られるタチアナ・タラソワ氏も反応を示している。現地時間3月18日に掲載された露メディア『RBC』の記事によると、選手たちが国際大会へ参加できないことによる国内スポーツ衰退の懸念を示したという。

 これまで浅田真央さんや荒川静香さんなど、数々の五輪メダリストの指導にあたってきた75歳は、「国際大会のない国内スポーツが発展することはない」としたうえで、「孤立が続けば、世界的な衰退につながる」ともコメント。「この状態が長引かないのを願うばかりだ」と嘆きの声を上げている。

 フランス・モンペリエで現地21日から開催される「世界選手権」もロシア、ベラルーシ勢が追放されるなど、これまでにない異様な空気に包まれているフィギュアスケート界。代わってロシア国内ではトップ選手が一堂に会する「チャンネル・ワン杯」(3月24~27日/サランスク)が開催される予定だ。

構成●THE DIGEST編集部

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