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モータースポーツ

「サウジでもチャレンジングな週末になる」 角田裕毅、第2戦も厳しい戦いになることを覚悟 「『AT03』の一刻も早い改善に集中する」

THE DIGEST編集部

2022.03.25

初戦8位と好スタートを切ったアルファタウリの角田。第2戦ではどのような走りを見せてくれるだろうか。(C) Getty Images

初戦8位と好スタートを切ったアルファタウリの角田。第2戦ではどのような走りを見せてくれるだろうか。(C) Getty Images

 F1第2戦のサウジアラビア・グランプリは今週末、同国第2の都市ジェッダのストリートサーキットで開催されるが、それに先立ち、アルファタウリの角田裕毅が意気込みを語っている。

 開幕戦バーレーンGPでは、車のパフォーマンス低下や油圧系の問題でフリー走行3回目(FP3)のキャンセルを余儀なくされるというトラブルに見舞われ、予選ではQ1敗退を喫して16番手に沈んだものの、決勝では安定したドライビングを維持した結果、他車のリタイアという運にも恵まれた形で、昨季を上回る8位の好結果を手にした。

 チームから発表されたサウジGPに向けたプレビューリリースの中で、彼は先週末のレースについて「バーレーンでのトリッキーな週末の終わりに、ポイントを獲得できたことは嬉しかったです」とポジティブに振り返り、良い結末を迎えられた原因等を以下のように語っている。
 

「何がうまくいったかといえば、週末、特にFP2で予想したよりも少しばかり苦しんだにもかかわらず、テスト中に発生したポーパシングの問題を限定できたことです。セッションごとに我々は進歩を遂げ、チームメイトは予選でなんとかQ3に進出することができました。僕は油圧系の問題のためにFP3での走行を逃したことが大きく、より困難な状況になりましたが……」

バーレーンGP後には、2022年型車「AT03」が空力面での課題に加え、自身以外のレッドブル勢のリタイア原因となったパワーユニットの不安定さなどの問題を抱えており、満足のいく状態からは程遠く、まだまだ改善すべき点は多いことを指摘した角田だが、それはプレビューリリースでも同様であり、「車のパフォーマンスについては、サウジでもチャレンジングな週末を送ることが予想されます」と、厳しい状況は変わらないと見ている。

「昨季はここでのドライビングを楽しむことができました。新時代のコースであり、特にセクター1が好きでした」と振り返った彼は、現状を冷静に見据えて、今週末になすべきことを以下のように挙げた。

「今週末にメインで集中すべきことは、中段争いで安定した競争ができるように、できるだけ多く、そしてできるだけ早く、車を開発するのを助けることです。というのも、現時点で我々は、今季に向けて設定した目標を達成できる状態にないからです。今週末に良い一歩を踏み出し、我々の車をよりよく理解して、進歩するための方法を見つけ出せればと思っています」

 チームはSNSで「素晴らしいポイント奪取でシーズンをスタート。ジェッダでもこの勢いを維持しよう!」と、角田に連続入賞の期待をかけているが、バーレーンではエンジンから火を噴いてリタイアを余儀なくされたガスリーは「中段争いが昨季よりもさらにタイトになることは明らかで、引き続き車の開発に向けて努力を続ける必要がある」と語っており、角田同様に厳しい週末を予想している。

 角田は自身のSNSで、3月23日に26歳の誕生日を迎えた、昨季の“指導役”であり友人でもあるアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)に対し、彼がゴルフをプレーする動画を公開しながら「HBD SENSEI!!(誕生日おめでとう、先生!」と祝福しているが、果たして2戦目でのレースの後では、自身を祝うことができるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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