SNS上に投稿されたひとつの画像を巡って、競泳界が揺れている。
現地時間3月25日、ウクライナ出身で現在はトルコ国籍の平泳ぎ選手、ヴィクトリヤ・ギュネスが公式インスタグラムを更新。その「ストーリー」上に、床に敷かれたロシア国旗を何者かが踏みつける画像を投稿した。15歳までウクライナ国籍だったギュネスは、これまでロシア軍の侵攻作戦についていっさいリアクションを示してこなかったが、ついに今回無言のメッセージとともに意思を表明した格好だ。
【関連動画】東京五輪に参加したギュネスが、開会式の様子を自撮りで紹介
踏みつけているのがギュネス自身かどうかは判然とせず、具体的なオピニオンも明記されていない。それでもロシアのスイマーたちを筆頭に彼女のインスタグラムには抗議と怒りのコメントが多数寄せられ、FINA(国際水泳連盟)に処罰を要求する意見も相次いだ。
当然、ロシア・サイドからも反発の声が沸き上がった。地元メディア『Metaratings』は女子スピードスケートのトリノ五輪金メダリストで、現在はロシア連邦議会で下院議員を務めるスベトラーナ・ジュロワ氏を直撃。「呆れてモノも言えない。どういう教育を受けたら、一国のシンボルである国旗に対してこのような振る舞いができるのか」と怒りを露わにし、次のように続けた。
「私個人の意見では、アスリートは現在のような状況下でこうした行動を起こすべきではない。影響力が大きく、間違いなく厳罰の対象になるからです。なぜ彼女はなんらお咎めがないのでしょう? 不思議でならない。もしロシアの選手がウクライナやアメリカの国旗を踏みつければ、大騒ぎするはずです。チェスのセルゲイ・カヤキンはなにもしていないのに、6か月の出場停止処分を受けたのですよ。あまりにも不公平です。今回の彼女にも罰金や資格停止などの処分があって然りだと思います」
さらに同メディアは、同じく国会議員で過激な発言が有名なヴィタリ・ミロノフ氏のコメントも紹介した。こちらは「ロシアとトルコの関係にも影響しかねない問題だ。レジェップ・エルドガン(トルコ大統領)は両国間の新たな火種など望まないだろう」と話した上で、「このスイマーには厳罰を求める。刑務所にぶち込んでもいいくらいだ。処罰しなければ調子に乗るだけである」と吐き捨てた。
2015年に世界ジュニア選手権で4つの金メダルに輝き、昨年は東京五輪に出場したのち、ロシアのカザンで開催されたヨーロッパ選手権では400メートルメドレー優勝を飾ったギュネス。その後も「ストーリー」上に、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の動画メッセージを掲載するなど、無言のメッセージを発信し続けている。
構成●THE DIGEST編集部
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現地時間3月25日、ウクライナ出身で現在はトルコ国籍の平泳ぎ選手、ヴィクトリヤ・ギュネスが公式インスタグラムを更新。その「ストーリー」上に、床に敷かれたロシア国旗を何者かが踏みつける画像を投稿した。15歳までウクライナ国籍だったギュネスは、これまでロシア軍の侵攻作戦についていっさいリアクションを示してこなかったが、ついに今回無言のメッセージとともに意思を表明した格好だ。
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踏みつけているのがギュネス自身かどうかは判然とせず、具体的なオピニオンも明記されていない。それでもロシアのスイマーたちを筆頭に彼女のインスタグラムには抗議と怒りのコメントが多数寄せられ、FINA(国際水泳連盟)に処罰を要求する意見も相次いだ。
当然、ロシア・サイドからも反発の声が沸き上がった。地元メディア『Metaratings』は女子スピードスケートのトリノ五輪金メダリストで、現在はロシア連邦議会で下院議員を務めるスベトラーナ・ジュロワ氏を直撃。「呆れてモノも言えない。どういう教育を受けたら、一国のシンボルである国旗に対してこのような振る舞いができるのか」と怒りを露わにし、次のように続けた。
「私個人の意見では、アスリートは現在のような状況下でこうした行動を起こすべきではない。影響力が大きく、間違いなく厳罰の対象になるからです。なぜ彼女はなんらお咎めがないのでしょう? 不思議でならない。もしロシアの選手がウクライナやアメリカの国旗を踏みつければ、大騒ぎするはずです。チェスのセルゲイ・カヤキンはなにもしていないのに、6か月の出場停止処分を受けたのですよ。あまりにも不公平です。今回の彼女にも罰金や資格停止などの処分があって然りだと思います」
さらに同メディアは、同じく国会議員で過激な発言が有名なヴィタリ・ミロノフ氏のコメントも紹介した。こちらは「ロシアとトルコの関係にも影響しかねない問題だ。レジェップ・エルドガン(トルコ大統領)は両国間の新たな火種など望まないだろう」と話した上で、「このスイマーには厳罰を求める。刑務所にぶち込んでもいいくらいだ。処罰しなければ調子に乗るだけである」と吐き捨てた。
2015年に世界ジュニア選手権で4つの金メダルに輝き、昨年は東京五輪に出場したのち、ロシアのカザンで開催されたヨーロッパ選手権では400メートルメドレー優勝を飾ったギュネス。その後も「ストーリー」上に、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の動画メッセージを掲載するなど、無言のメッセージを発信し続けている。
構成●THE DIGEST編集部
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