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露アーティスティックスイミング監督が国際大会から排除に訴え!自国の不在に「他選手は誰と勝負しているの?」と皮肉も

THE DIGEST編集部

2022.04.24

昨夏に開催された東京五輪のデュエットで金メダルを獲得したペアをはじめ、ロシアはアーティスティックスイミングに絶対的な自信を持つ。(C)Getty Images

 ロシアによるウクライナの軍事侵攻が始まってから、早くも約2か月が経過した。いまだ民間人を巻き込む無差別攻撃が続くなか、この問題はスポーツ界にも波及している。

 現在、あらゆる競技の国際大会において、ロシアと、彼らを軍事支援するベラルーシの選手たちを除外する動きが強まっている。水泳もそのひとつで、今年6月にブダペストで開幕する世界選手権からは、両国のアスリートたちが締め出しをくらったのだ。

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 水中での芸術性を競うアーティスティックスイミングも例外ではない。ロシア代表監督を務めるタチアナ・ポクロフスカヤ氏は、「ショックだった」と母国メディア『Sport-Express』で重い口を開いた。

「世界は広く、決して全員がロシアの参加を反対しているわけではない」と訴える同氏は、「スポーツは特別な領域、生活における特別なもので、他のことに代えがたいもの」と政治とスポーツを切り離すべきだと訴えている。

 これまでアーティスティックスイミングを強豪国に押し上げた同監督は、「ロシア選手がいなくなると、スポーツ全体が盛り上がらなくなる。私たちは競技レベルが非常に高く、多くのスポーツで欠くことで甚大な影響を及ぼすわね」と皮肉たっぷりに、こう続けた。

「フィギュアスケートでロシアの選手が出ないと、他国の選手は誰と勝負しているの? それは新体操も同じよ」

 国際大会からの排除は想像を絶するトレーニングを積んだ選手たちにとって、大きな痛手となっているのは言うまでもない。ロシアならびにベラルーシの参戦には、様々な意見はあるが、まずは誰もが気持ちよく競技できるように、平和的な事態の収拾を願いたい。

構成●THE DIGEST編集部

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