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角田裕毅、スプリントは納得の12位フィニッシュ! 伊メディアは「ポイントにも十分に手が届く」と決勝に期待

THE DIGEST編集部

2022.04.24

アルファタウリの角田はスプリントで12位に食い込み、決勝は6列目からのスタートに。(C) Getty Images

 F1第4戦のエミリア・ロマーニャ・グランプリは4月23日に今季最初のスプリントが行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は16番手スタートから順位を上げて12位フィニッシュを飾った。
 
 予選では悔いの残るQ1敗退を喫した角田は、スプリントに先駆けて行なわれたフリー走行2回目では、35周を走行して全体の8番手となる1分20秒381のベストタイムを計測して、予選に続いてチームメイトのピエール・ガスリーを上回った。

 そして迎えたスプリント、好スタートを切って1周目で順位を3つ上げた後は、メルセデス勢に挟まれながら安定したドライビングでレースを展開し、終盤にセバスティアン・ヴェッテル(アストンマーティン)をかわして12位でチェッカーフラッグを受け、決勝でのポイント獲得にも望みを繋ぐこととなった。

 21周のショートレースを終えた後、角田は「今日の流れについては、満足しています。スプリントでは良いスタートを切り、幾つか順位を上げられました。イモラではスタートがとても重要なので、これが大きなターニングポイントになったと思います。車については、良く感じられ、セットアップや挙動も良く、信頼でき、順位も上げられました」とポジティブに振り返ったが、続けて課題も挙げている。

「ペースは良くなりましたが、他チームと比べると、まだ強さはなく、パッケージからさらなるパフォーマンスを引き出す余地があります。決勝でポイントを獲得するために、ここまで多くのことをやってきましたが、まだまだ良い順位に入るためにはハードワークが必要です。そうした上で、決勝がどうなるかを見ていきたいと思います」

 チームは日本人ドライバーのスプリントについて「素晴らしいドライビング!」「ユウキにとっては良い1日となった」とSNSで投稿して労をねぎらい、テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは「予選結果はレースを厳しいものにすることを意味したが、それでもユウキは良い進化を見せ、メルセデス勢との接戦の末に12位フィニッシュを果たした。彼の進化はポジティブなものだが、予選で本来(獲得できたはず)の順位であれば、何ができたか、ということも考えてしまう」と、前日の悔しさも改めて窺わせた。

【動画】第4戦エミリア・ロマーニャGPスプリントを制したのは?

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