過去五輪でふたつの金メダルを手にし、ロシア・フィギュアスケート界の“皇帝”とも謳われたエフゲニー・プルシェンコ氏。しかしながら、ロシア軍によるウクライナ侵攻作戦が始まって以降、その強すぎる愛国心を前面に押し出すなど過激な言動で物議を醸してきた。そして、年上妻であるヤナ・ルドコフスカヤ氏もまた、なにかとパフォーマンスに注目が集まる存在となっている。
【関連画像】年齢差は８つ！ 仲睦まじいプルシェンコ夫妻のツーショット

　音楽プロデューサーで興行プロモーターでもあるルドコフスカヤ氏は今回、ロシア・ラジオ局『Russian Radio』の人気番組に生出演。ロシアへの経済制裁による打撃はプルシェンコ一家をも直撃していると嘆き、次のように説明した。

「いまはロシア国内でツアーを行なっていますが、もともとエフゲニーはモスクワとサンクトペテルブルクくらいでしかショーをやっていませんでした。あとはすべて外国で滑っていたんです。人気があったのはヨーロッパだけでなく、日本や中国、韓国といった国々ですね。それが今回の制裁によって、2022年に予定されていたすべての国外ツアーがキャンセルになってしまった。とても厳しい現実ですよ」
 
　さらに、日本ツアーの主催側に対しても不満を漏らした。「エフゲニーは日本でのすべてのポスターから即刻削除されたのよ。ヨーロッパでは１年の延期を検討してくれたところもあるけれど、日本では起こらなかった」と恨み節。さらに、「日本では皮肉かしら、夫だけでなく息子もポスターから削除されたわ。子どもでさえすべてのポスターから削除されたのよ！」とまくし立て、声のトーンを上げた。愛息でフィギュアスケーターのアレクサンドル君（９歳）への仕打ちに、我慢がならなかったようだ。

　当て込んでいた収入が激減して怒り心頭なのは理解できるが、制裁を受けての判断を下した日本側に落ち度はなく、出演がキャンセルされたのだから“削除”されるのも当然の成り行きだろう。日本でのファンも多かったプルシェンコ氏だが、もはやアイスショー復帰は非現実的な状況となっている。

構成●THE DIGEST編集部

【PHOTO】ロシア・フィギュア界が誇る絶世の美女、アリーナ・ザギトワの厳選フォトをお届け！