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バレーボール

日本の才能がミラノをビッグクラブへ導くか――石川祐希の契約更新にクラブや地元紙は歓喜!「壮大なストーリーを書き加えるつもりだ」

佳子S.バディアーリ

2022.05.30

ミラノでの3シーズン目となる契約を更新した石川。リーグトップ4を目指す。写真:所属事務所提供

ミラノでの3シーズン目となる契約を更新した石川。リーグトップ4を目指す。写真:所属事務所提供

 バレーボール男子日本代表の主将を務める石川祐希が、所属するイタリア・セリエAのパワーバレー・ミラノと2022-23シーズンの契約を更新したことを、5月27日に所属事務所が日本国内へ向け発表した。
 
 同日、クラブも公式HPを通して、「石川祐希の契約更新を発表できることを嬉しく思っています。日本人アタッカーはミラノのユニフォームを身に付け、ロベルト・ピアッツァ監督の構想における主要プレーヤーとして3シーズン目に挑みます」と残留決定を喜びとともに報告した。

 また、選手の去就関連では異例の5分を超えるインタビュー動画を公開。全編イタリア語で応じた石川は冒頭で、「3シーズン連続で同一クラブと契約更新するのは初めてになります。ミラノでプレーを続けられることをとても嬉しく思っています」と心境を明かしている。

「ロベルト・ピアッツァ監督、テクニカルスタッフやチームメートたちのお陰で、これまでの2シーズンに自分は大きく向上できたと感じています。このチームで成長を続けていきたい」と述べ、進化を実感できた“第2の家”ミラノで、さらなる飛躍に挑むことを決めたと言う。

 ミラノに加入した2020-21シーズンは欧州バレーボール連盟主催のCEVチャレンジカップで決勝へ進出。自らのスパイクでマッチポイントを制してプロ転向後初のタイトルを獲得し、クラブも初優勝を達成した。2021-22シーズンは、自己最高成績となるレギュラーシーズン5位、コッパ・イタリアでは強豪ルーベ・チヴィタノーヴァを撃破してベスト4入りを果たす快挙を成し遂げた。

「重要なシナジー効果を生み出す働きで、献身的にチームを支え続けた」とクラブが称賛するように不動の先発メンバーとして存在感を示してきた石川。だが、特に昨シーズンは大きな悔しさが残った。確かな手応えを感じながら登り切れなかった壁、“レギュラーシーズントップ4入りとプレーオフ準決勝進出”は、最終戦を終えた直後から早くも来たるシーズンの目標になった。

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