日本が世界に誇る“モンスター”が、因縁のライバルに次元の違いを見せつけた。
6月7日、ボクシングWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)が、さいたまスーパーアリーナで、WBC同級王者のノニト・ドネア(フィリピン)と対戦。2回TKO勝ちを収め、2つのタイトル防衛と、WBCのベルトも掴み取って3団体統一王者となった。
当時の“年間最高試合”と評された2019年11月のワールドボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝以来のリマッチで、井上は地力の強さを見せつけた。
戦前に「自分の中では通過点に過ぎない」と語った通り、序盤から主導権を握った井上は、1回終了間際に素早い右ストレートを顔面に当て込んでいきなりダウンを奪取。これで勢いに乗ると、続く2回も猛ラッシュを見舞うと、最後は渾身の左フックで、ふらつく“フィリピンの閃光”をリングに沈めた。
昨年12月のアラン・ディパエン(タイ)戦以来、約半年ぶりのリングで圧勝した井上。直後のフラッシュインタビューでは「やりましたッ!」と力強く始めると、次のように“ライバル”との試合を振り返った。
「まずドネアの左フックを開始早々にもらって緊張感がついた。そのおかげでしっかりとピリついて、試合を立て直すことができた。最後の右ストレートはあまり感触はなかったんですけど、インターバルで映像を見直して自分がやってきたことは間違ってないぞという思いなった」
そして勝負を決した2回については、「ドネアのパンチはまだ生きてるように感じたので、それほど攻め急いではいなかった」と回想。そしてこう続けた。
「でも、ここで終わらせなければ、自分の価値観など、この先のステージには進めないと思った。だから、そこはこの2ラウンドでしっかりと決めようと思いましたね」
これで23戦無敗として連勝街道を歩み続ける29歳は、さらに「こういう結果になってひとつ上のステージにいけるのかなと思う」と豪語。気になる今後については、「年内にバンタム級統一が叶うならバンタム級でやり続けます。でも、何らかの理由で叶わないならスーパーバンタム級で新たな闘いをする」と語り、当初の目標通りにバンタム級の完全統一への自信を漲らせた。
構成●THE DIGEST編集部
6月7日、ボクシングWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)が、さいたまスーパーアリーナで、WBC同級王者のノニト・ドネア(フィリピン)と対戦。2回TKO勝ちを収め、2つのタイトル防衛と、WBCのベルトも掴み取って3団体統一王者となった。
当時の“年間最高試合”と評された2019年11月のワールドボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝以来のリマッチで、井上は地力の強さを見せつけた。
戦前に「自分の中では通過点に過ぎない」と語った通り、序盤から主導権を握った井上は、1回終了間際に素早い右ストレートを顔面に当て込んでいきなりダウンを奪取。これで勢いに乗ると、続く2回も猛ラッシュを見舞うと、最後は渾身の左フックで、ふらつく“フィリピンの閃光”をリングに沈めた。
昨年12月のアラン・ディパエン(タイ)戦以来、約半年ぶりのリングで圧勝した井上。直後のフラッシュインタビューでは「やりましたッ!」と力強く始めると、次のように“ライバル”との試合を振り返った。
「まずドネアの左フックを開始早々にもらって緊張感がついた。そのおかげでしっかりとピリついて、試合を立て直すことができた。最後の右ストレートはあまり感触はなかったんですけど、インターバルで映像を見直して自分がやってきたことは間違ってないぞという思いなった」
そして勝負を決した2回については、「ドネアのパンチはまだ生きてるように感じたので、それほど攻め急いではいなかった」と回想。そしてこう続けた。
「でも、ここで終わらせなければ、自分の価値観など、この先のステージには進めないと思った。だから、そこはこの2ラウンドでしっかりと決めようと思いましたね」
これで23戦無敗として連勝街道を歩み続ける29歳は、さらに「こういう結果になってひとつ上のステージにいけるのかなと思う」と豪語。気になる今後については、「年内にバンタム級統一が叶うならバンタム級でやり続けます。でも、何らかの理由で叶わないならスーパーバンタム級で新たな闘いをする」と語り、当初の目標通りにバンタム級の完全統一への自信を漲らせた。
構成●THE DIGEST編集部