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【F1】ガスリー、来季はメルセデス移籍も選択肢に!? 今季は角田裕毅にポイント先行許すも「仕事上の関係は格段に良くなった」

THE DIGEST編集部

2022.06.10

レッドブルへの再昇格が見送られ、ガスリーの去就が注目の的となっている。(C) Getty Images

 F1は今季ここまで7戦を終えたが、アルファタウリは角田裕毅が3戦で入賞を飾り、合計ポイントは11とチームメイトのピエール・ガスリーを5ポイント上回り、予選でも3対3のタイ(昨季は1対19)と、2年目の日本人ドライバーがその成長ぶりを示している。

 一方でガスリーは、車の不具合やチーム戦略ミス、そして不運もあってここまで苦戦を強いられており、アルファタウリに対して「ミスが多すぎる」と苦言を呈するほど、フラストレーションの溜まるシーズンを過ごしている。
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 昨季はポイントで110対32という大差をつけたチームメイトに先行を許し、心中穏やかではないと思われるフランス人ドライバーだが、母国のF1専門メディア『F1ONLY.fr』に対しては「ユウキとは仕事の上で良い関係を保てている」と語り、チームメイトの成長についても好意的なコメントを残している。

「今季の方が状況は良くなっている。なぜなら、昨季はほとんど自分ひとりで戦っていると言っていい状況だった」と振り返るガスリー。これはポイントの獲得数だけでなく、車のセットアップなどにおいても、彼がルーキーである角田を助けることはあっても、その逆は望むことができず、真の意味でチームとして機能していなかったということだろう。しかし、チームメイトの成長により、状況は改善したと彼は見ている。

「まだ毎週末、ユウキのもたらしたデータを役立てられているというわけではないが、今季の彼のパフォーマンスは、昨季に比べて良くなっている。経験を積んだし、仕事の仕方をマスターしてとても成長している。僕らは、週末を通してのアプローチの仕方がとても似ているので、(角田の成長により)仕事の上での関係は格段に良くなっている」

 コクピットの外では、非常に仲の良いところを昨季から見せている2人だが、ドライバーとしても互いに高め合う関係になることで、チーム全体のレベルを上げることに繋がるだろう。アルファタウリは今季、不安定な部分が目立っているが、日仏ドライバーコンビの強化された関係が、これを改善に導いていくことが期待される。
 
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