格闘技・プロレス

ドネアを圧倒もESPNでPFP2位の理由は? 井上尚弥は「この調子でいけばトップに立つ資格が十分にある」

THE DIGEST編集部

2022.06.11

ドネアとの再戦で規格外の強さを見せた井上だが、米放送局『ESPN』のPFP1位にはならなかった。(C)AFP/AFLO

 去る6月7日は"モンスター"にとって間違いなく声価を高める一戦となった。さいたまスーパーアリーナにて行なわれたボクシングWBAスーパー&WBC&IBF世界バンタム級王座統一戦で、井上尚弥(大橋)がノニト・ドネア(フィリピン)に2回1分24秒でTKO勝ちを収めたのだ。

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 この結果を受けて米スポーツチャンネル『ESPN』は現地時間9日、全階級のボクサーを格付けしたパウンド・フォー・パウンド(PFP)を発表。日本人初の3団体統一王者に輝いた井上は、WBO世界ウェルター級王者テレンス・クロフォード(米国)に肉薄しながらも前回と変わらず2位に選出された。

 井上を1位に推した同局ライターのマイク・コピンガー氏は、「イノウエは私のリストで何年もカネロ(・アルバレス)に次ぐ2位だった」と書き始め、「ドネアをいとも簡単に倒したのは我々が考えていた以上の選手だと証明したと言える。彼はさらに良くなっていく。彼はまだ29歳だ」と太鼓判を押している。

 一方、井上を4位としたベン・ベイビー氏は、「その偉大さ、そしてPFPランキングに含まれることに疑問の余地はない」と始めながらも、「イノウエより上位にいる3人(クロフォード、カネロ、オレクサンドル・ウシク)は、誰もが認めるチャンピオンであり、階級を上げて王座を獲得している」と理由を綴った。

「イノウエは3団体でタイトルを手にし、"モンスター"という名に恥じない活躍でスターへの道を順調に歩んでいる。この調子でいけば、PFPのトップに立つ資格は十分にあるだろう。まだ、その時ではない」

 今回発表された最新PFPは以下のとおりだ。

1位:テレンス・クロフォード(米国)
2位:井上尚弥(大橋)
3位:エロール・スペンス(米国)
4位:カネロ・アルバレス(メキシコ)
5位:タイソン・フューリー(英国)
6位:オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)
7位:ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)
8位:ドミトリー・ビボル(ロシア)
9位:シャクール・スティーブンソン(米国)
10位:デビン・ヘイニー(米国)

構成●THE DIGEST編集部

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