またしても、大胆発言が飛び出した。現地時間６月８日、WBOスーパーバンタム級王者のステファン・フルトン（米国）が、WBAスーパー＆IBF世界バンタム級統一王者である井上尚弥（大橋ジム）に対して、余裕の勝利宣言を発したのだ。

　来る６月19日にマイケル・ダスマリナス（フィリピン）との防衛戦を控えている井上は、キャリア20戦無敗（17KO）とバンダム級で圧倒的な強さを誇っており、将来的にはスーパーバンタム級への転向も囁かれている。

　そんな“モンスター”の動向に１階級上の猛者も黙っていない。先月21日に英国メディアに「イノウエにはあっさり俺が勝つと思う」と語っていたフルトンは、ブライアン・カスター氏のポッドキャスト「The Last Stand」で「もう一度言うけど、俺とあいつが試合をすれば、俺が圧勝する。そう分析できる」と言い放ったのである。
【動画】井上尚弥撃破の自信も当然!? フルトンのKOファイトシーンはこちら
  　26歳のチャンプには確かな論拠がある。キャリア19戦無敗、18KOと幾多のライバルたちを打ちのめしてきた井上よりも、８センチも長い自身のリーチである。

「俺にあいつは小柄すぎるし、身長も低すぎる。リーチでも及ばないから、ずっとパワーショットを受け続けることもない。もちろん優秀なファイターだとは思う。別にその事実を貶めるつもりはないけど、俺より優秀ということはないさ。階級を上げて、ネリはフィゲロアに負けた。イノウエも同じような道を辿るだろうね」

　同番組内で「俺はこの階級で疑いのないチャンピオンになる。俺こそが最初の存在になるんだ」とも豪語したフルトン。日本のモンスターが階級を上げてくれば、大きな話題となるのは必至だが、彼はさほど気にかけていない様子だ。

構成●THE DIGEST編集部