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モータースポーツ

【F1】角田裕毅のリアウイング修理が話題!「ガッファテープは何でも直せる」と現地メディアはジョークも、OBからは「あり得ない!」

THE DIGEST編集部

2022.06.14

「ALPHA TAURI」の文字が入ったリアウイングのフラップが割れるというトラブルに遭遇した角田。(C) Getty Images

「ALPHA TAURI」の文字が入ったリアウイングのフラップが割れるというトラブルに遭遇した角田。(C) Getty Images

 F1第8戦のアゼルバイジャン・グランプリ、アルファタウリはピエール・ガスリーが5位入賞を果たして10ポイントを獲得したが、本来ならさらに8ポイントを獲得できていたはずという悔しさを味わうこととなった。
 今季最高の8番グリッドからスタートした角田裕毅は、安定したドライビングで順位を最高5番手まで上げたが、リアウイングのフラップが割れてしまい、DRSが半分しか起動しないというトラブルに見舞われたことで、修理を促すオレンジサークルの旗を提示され、40周目でピットイン。これで順位を13番手まで落とし、そのままチェッカーフラッグを受けた。本人いわく「予選は少しの幸運に恵まれた」が、決勝は大きな不運に見舞われることとなってしまった。

 海外メディアからは「ユウキにとってレースは非常に有望なものだったが、DRSの破損に邪魔をされる羽目に。彼のピットストップが非常に長く続いた結果、レースは絶望的なものとなった」(F1専門サイト『GRAND PRIX RADIO』より)などと報じられ、角田自身も「パフォーマンスに影響を与えるような問題は全く感じられなかったので、ピットに呼ばれた時は少しショックでした」と振り返っている。

 アルファタウリや角田にとって失意のピットインは、一方で世界中のF1ファンや各国メディアには、非常に驚きに満ちたものに映ったようである。チームのピットクルーは、タイヤをユーズドのソフトに変えた後、リアウイングを取り換えるのではなく、ガッファテープ(ダクトテープ)を貼り付けて割れたフラップは固定。このため、以降はDRSを使用することができず、角田は終盤にアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)に肉迫したものの、最後まで追い抜けずに終わった。

 英国のスポーツ専門サイト『SPORT BIBLE』はこの件に注目したメディアのひとつであり、「F1とは信じられないような技術革新に大金を費やすスポーツだが、いざとなれば、“ガッファテープ”より効果的なものは他にはない」と皮肉まじりに報道。「この競技の全ての問題解決に数百万ドルと長い時間が与えられるわけではなく、場合によってはテープを貼り付けることで、競技を最後までやり遂げることもある」とも綴っている。

 さらに「バクーで角田に起こったのはまさにそれであり、ピットクルーはリアウイングにガッファテープを貼るだけで、再びファンを楽しませるために、日本人ドライバーをコースに送り出すことができた」と続け、記事の中ではスポーツ専門チャンネル『Sky Sports』がSNSに投稿した「ガッファテープは何でも直せる」との一文を紹介した。
 
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