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格闘技・プロレス

「闘う舞台から離れようと思う」武尊が涙ながらに休養を発表。天心戦前からのパニック障害とうつ病も初告白「僕の人生が壊れてしまう」

THE DIGEST編集部

2022.06.27

天心戦の敗戦に対する想いをあらためて打ち明けた武尊。写真:徳原隆元

天心戦の敗戦に対する想いをあらためて打ち明けた武尊。写真:徳原隆元

 失意の敗戦から8日。K-1のカリスマは次なる野望に向けて立ち上がる。

 去る6月19日に東京ドームで行なわれた『THE MATCH 2022』のメインマッチで、RISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)と対戦したK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者の武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)は、5-0の判定の末に頂上決戦に敗れた。

 1回の終盤に「刹那で出た」(那須川談)というカウンター気味に繰り出された左フックでダウンを奪われるなど苦戦した武尊。8年越しで実現した夢の舞台、集大成と位置付けた一戦で10年ぶりの2敗目を喫した後の会見場で見せたもぬけの殻となった無気力な姿は、ショッキングな光景でもあった。

 このまま一線級から退いてしまうのではないか――。そんな声も会見場の記者陣からは聞こえてきた。だが、試合から4日後の23日には自身のSNSで「たくさんの人が一緒に泣いてくれて生きる希望を貰いました」と周囲に感謝し、「心と体を治してまた前を向いて進みます」と記していた30歳は、公の場で自身の胸中を打ち明けた。

「まずは先日、那須川天心選手と超満員の東京ドームで試合ができて、本当にファンの皆さま、関係者皆さま、関わってくれたすべての人に感謝がしたいです。試合後にインタビューをまともに受けられずに、お礼を言うこともできなかった。試合が終わってからの数日は僕の中で色んな思いがぶつかり合って、気持ちが落ちることがあった。そのなかでSNSでもたくさんのメッセージをもらった。

 僕の中では敗者はスポットライトを浴びずに、静かに帰るイメージだった。でも、花道にたくさんのファンが集まってくれて、あそこでファンの人たちに『ありがとう』という言葉が……今までこの10年勝ち続けてきたなかで受けたどんな言葉よりも嬉しくて……。勝って報われることはできなかったんですけど、本当に報われたと僕は思えた」
 
 試合から1日1~2時間しか寝れない時が続いたという武尊。涙ながらにファンへの感謝を語ったカリスマは、「あの時にもらった声は僕の大切な財産」と明かし、気になる今後の目標についても語っている。

「試合が終わった時はこれで終わりだなという気持ちもあった。でも、心のどこかにやり返したいという気持ちにもなった。この10年は色々と怪我に悩まされたところもあって、それを含めて、格闘家として歩みをストップさせてもらおうかなと思っていて。この10年は無理をしていたところがあった。だから、僕の心と身体のコンディションを正常に戻して、一度、闘う舞台から離れようと思う。たくさんの人たちのおかげで決断できたので、前を向いて一回休養しようと思う」

 公表していない怪我、さらには精神的にもパニック障害とうつ病を患っていたことを語った武尊。「これからの人生を考えた時に壊れてしまう。まずは次(病気との)の戦いに勝ちたい」と考えたという彼が休養期間を経て、再びリングに戻ってきてくれることを願いたい。

取材・文●羽澄凜太郎(THE DIGEST編集部)

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