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成田実生が個人メドレー2冠! 水泳の世界ジュニア選手権で日本が最多メダル!過去最高成績に匹敵

THE DIGEST編集部

2022.09.06

個人メドレー2冠に輝いた成田実生。初日の400メートルでは大会新記録を樹立した。(C)Getty Images

個人メドレー2冠に輝いた成田実生。初日の400メートルでは大会新記録を樹立した。(C)Getty Images

 8月30日~9月4日(現地時間)にペルーのリマで開催されたFINA世界ジュニア選手権で、日本が出場国の中で最多メダルを獲得して、過去最高成績に匹敵する結果となった。

 アメリカの競泳専門メディア『Swim Swam News』は、2011年以来、3年ぶりの大会となった今大会を、過去7回の大会とは異なる様相を呈していたと解説。「メダルランキングの上位を占めていたいくつかの国が欠場した。ロシアはベラルーシと同様に参加禁止、アメリカ、オーストラリア、カナダ、イギリスも欠場したため、その結果、他の国にも輝ける扉が開かれた」と述べている。

 その一つは日本だ。2019年の世界ジュニア選手権では、日本は銀メダル3個、銅メダル3個を獲得し、メダルランキングで13位だったが、今回、金メダル7個、銀メダル8個、銅メダル4個の19個のメダルを獲得し、国別のメダル獲得ランキングは見事1位となった。

 この数字は、2011年にアメリカに次いでメダルランキング2位となった日本の過去最高成績に匹敵するもの。日本は、14人の選手が少なくとも1つのメダルを獲得した。

 女子400メートル個人メドレー決勝では成田実生(金町SC)が2位に6秒以上の差をつける大会新記録の4分37秒78で優勝した。成田は今年3月の日本代表選考会で、東京五輪2冠の大橋悠依(イトマン東進)を抑え2位。さらに世界ジュニア新記録をマークし、アジア大会の代表権を獲得。2024年パリ五輪の活躍に最も期待がかかる選手の一人だ。今回の大会では、女子200メートル個人メドレーでの優勝と合わせ、チーム唯一の2冠を達成する活躍を見せた。

 また、成田は日本が4分06秒44で金メダルを勝ち取った女子400メートルメドレーリレー(水野、楠田、平井、成田)のアンカーも務めた。

 その他、以下の選手が金メダルを獲得した。

女子100メートルバタフライは平井瑞希(アリーナつきみ野SC)が59秒53で優勝。
男子200メートル平泳ぎは川島朝陽(ルネサンス東京)が2分12秒61で優勝。
男子400メートル個人メドレーは山口哩駈(大阪・桃山学院高)が4分14秒88で優勝。
女子200メートル背泳ぎは水野柚希(スウィン大教)が2分09秒79で優勝。

 日本に続くのはハンガリーとポーランド。ともに金メダル7個、合計14個を獲得したが、ハンガリーは銀メダル7個で、ポーランドの1個より上位につけた。

 今回の特異な状況下でのメダル量産とはいえ、パリ五輪に向けて明るい希望となりそう。今後の彼らの更なる活躍が楽しみだ。

構成●THE DIGEST編集部

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