日本調教馬4頭が参戦した欧州中長距離路線の最高峰、凱旋門賞(仏GⅠ、ロンシャン・芝2400m)が現地時間10月2日に行われ、英国調教のアルピニスタ(牝5歳/M.プレスコット厩舎)が内から力強く抜け出し、フランス調教のヴァデニ(牡3歳/J.C.ルジェ厩舎)を半馬身抑えて優勝。3着にはドイツ調教で、昨年の覇者であるトルカータータッソ(牡5歳/M.ヴァイス厩舎)が入った。
【動画】日本馬4頭が出走した世界最高峰の仏GⅠ凱旋門賞をチェック
日本調教馬では、逃げたタイトルホルダー(牡4歳/美浦・栗田徹厩舎)の11着が最先着。以下、ステイフーリッシュ(牡7歳/栗東・矢作芳人厩舎)が14着、ディープボンド(牡5歳/栗東・大久保龍志厩舎)が18着、ドウデュース(牡3歳/栗東・友道康夫厩舎)が19着にそれぞれ敗れた。
発表は『重』であっても、「最近の中では状態はいい方」(武豊騎手)とされていた今年のロンシャン競馬場だったが、出走馬がパドックを周回しているうちに、降り始めた雨が一気に土砂降りになり、馬場状態は一変。ただでさえタフな馬場が一気にその牙をむき出しにして、欧州の馬たちに比べてスタミナの面で劣る日本調教馬たちの前に立ちはだかることになった。
レースは戦前からの宣言通り、タイトルホルダーの逃げで始まった。ディープボンドは4番手に付け、ステイフーリッシュは中団の外。ドウデュースは後方集団を追走した。フォルスストレート(通称「偽の直線」)を過ぎてもタイトルホルダーは先頭のポジションをキープしていたが、足取りは徐々に重くなる。他の日本調教馬もみな鞍上の手が動き出し、追走に手いっぱいの様子が見て取れた。
そして迎えた直線。今年から凱旋門賞当日にのみ採用された「オープンストレッチ」(内の移動柵をさらに5mぶん内へ移動させてスペースを作る)という措置を活かしたのが、道中を抜群の手応えで進んでいたアルピニスタ。重量58キロを背負っている牝馬とは思えない力強いフットワークで最内を突き、タイトルホルダーらを交わして先頭に躍り出る。そこへ先団からヴァデニが脚を伸ばし、さらには外からトルカータータッソも猛追する。しかし、アルピニスタは迫る2頭を退け、先頭を守り切ってゴールを駆け抜けた。タイムは2分35秒71と、意外にも昨年より1秒91速かった。
【動画】日本馬4頭が出走した世界最高峰の仏GⅠ凱旋門賞をチェック
日本調教馬では、逃げたタイトルホルダー(牡4歳/美浦・栗田徹厩舎)の11着が最先着。以下、ステイフーリッシュ(牡7歳/栗東・矢作芳人厩舎)が14着、ディープボンド(牡5歳/栗東・大久保龍志厩舎)が18着、ドウデュース(牡3歳/栗東・友道康夫厩舎)が19着にそれぞれ敗れた。
発表は『重』であっても、「最近の中では状態はいい方」(武豊騎手)とされていた今年のロンシャン競馬場だったが、出走馬がパドックを周回しているうちに、降り始めた雨が一気に土砂降りになり、馬場状態は一変。ただでさえタフな馬場が一気にその牙をむき出しにして、欧州の馬たちに比べてスタミナの面で劣る日本調教馬たちの前に立ちはだかることになった。
レースは戦前からの宣言通り、タイトルホルダーの逃げで始まった。ディープボンドは4番手に付け、ステイフーリッシュは中団の外。ドウデュースは後方集団を追走した。フォルスストレート(通称「偽の直線」)を過ぎてもタイトルホルダーは先頭のポジションをキープしていたが、足取りは徐々に重くなる。他の日本調教馬もみな鞍上の手が動き出し、追走に手いっぱいの様子が見て取れた。
そして迎えた直線。今年から凱旋門賞当日にのみ採用された「オープンストレッチ」(内の移動柵をさらに5mぶん内へ移動させてスペースを作る)という措置を活かしたのが、道中を抜群の手応えで進んでいたアルピニスタ。重量58キロを背負っている牝馬とは思えない力強いフットワークで最内を突き、タイトルホルダーらを交わして先頭に躍り出る。そこへ先団からヴァデニが脚を伸ばし、さらには外からトルカータータッソも猛追する。しかし、アルピニスタは迫る2頭を退け、先頭を守り切ってゴールを駆け抜けた。タイムは2分35秒71と、意外にも昨年より1秒91速かった。