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フィギュア

ジャパンOPに坂本花織&紀平梨花が登場!坂本はほぼノーミス演技に「今回できたのは奇跡」と自画自賛

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2022.10.08

ジャパンオープンに臨んだ坂本花織(左)と紀平梨花(右)。2人の活躍で日本はトップに立った。写真:田中研治(The Digest写真部)

ジャパンオープンに臨んだ坂本花織(左)と紀平梨花(右)。2人の活躍で日本はトップに立った。写真:田中研治(The Digest写真部)

 10月8日、フィギュアスケートのシーズン到来を告げる国際大会「ジャパンオープン」が、さいたまスーパーアリーナで行なわれた。

【画像】坂本花織&紀平梨花がジャパンオープンで魅せた華麗な演技をチェック
 今年は3年ぶりに日本、北米、欧州の3地域に分かれ、アマチュアとプロの男女混合チームによる対抗戦が復活。各選手のフリーの合計得点をチームの総合得点とする団体戦形式で順位を決める。なお、国際スケート連盟(ISU)公認の国際大会だが、記録は非公認となっている。

 日本は女子が坂本花織と紀平梨花、男子が宇野昌磨と三浦佳生の4人で臨んだ。4人は、オープニングセレモニーでリンク中央に集まると、手を中央にそえてお互いの健闘を誓い合った。

 まず、女子フリーが行なわれ、日本の先陣を切ったのは3番滑走で登場した紀平。7日の公式練習後には「(9月25日の)中部選手権が終わってから、その時点では(出場は)辞めておこうかなと思った」と欠場する考えを持っていたが、「出た方が経験になるし、出ようと決心しました」と吐露。右足の疲労骨折がまだ完治していない中での演技だった。

 曲は『タイタニック』。冒頭の3回転サルコウ+2回転トウループを決めて流れを作ると、前半4つのジャンプは綺麗にまとめた。しかし、後半の3回転サルコウで着地に乱れが出ると、その後もジャンプの着地では踏ん張りがきかなかった。

「試合ではミスもあったんですけど、以前の中部よりも大きなミスはなかった。課題だった体力とかもけっこう戻ってきた。ちゃんと最後まで集中して滑り切った。収穫のある試合だった」と万全のコンディションではないなかでの演技だったが、最後は顔をうなずき、今できることを表現した。得点は113.44点だった。
 
 圧巻だったのは、現世界女王の坂本。前半のジャンプを2回転アクセル、3回転ルッツ、3回転サルコウを次々と華麗に決めると、前日の公式練習後に「3回転ー3回転のコンビネーションが得点源」とキーポイントに挙げていた演技後半の3回転フリップ+3回転トウループのコンビネーションジャンプをしっかり決めた。

 今季から振付師を北京オリンピック金メダリストのネイサン・チェン(アメリカ)も指導したマリーフランス・デュブレイユさんにお願いし、優雅な表現力も見せた。ほぼノーミスの演技に坂本は「今回この演技ができたのは奇跡」と、思わず笑みがこぼれた。

「最後の後半3つのジャンプがどこかで失敗するのが練習で続いていたので、集中してやればノーミスができるいいきっかけになった。ここから自己ベストに近づけるように頑張っていきたい」と、会心の演技を振り返った。

 得点は146.66点を稼ぎ、女子の演技終わりで、日本は260.10点でトップ。2位に『チーム・ヨーロッパ』が248.02点で2位。3位に『チーム・北米』が220.28点で3位につけ、男子勢にバトンを渡した。

取材・文●湯川 泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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