10月8日、フィギュアスケートのシーズン到来を告げる国際大会「ジャパンオープン」が、さいたまスーパーアリーナで行なわれた。
【画像】坂本花織&紀平梨花がジャパンオープンで魅せた華麗な演技をチェック
今年は3年ぶりに日本、北米、欧州の3地域に分かれ、アマチュアとプロの男女混合チームによる対抗戦が復活。各選手のフリーの合計得点をチームの総合得点とする団体戦形式で順位を決める。なお、国際スケート連盟(ISU)公認の国際大会だが、記録は非公認となっている。
日本は女子が坂本花織と紀平梨花、男子が宇野昌磨と三浦佳生の4人で臨んだ。4人は、オープニングセレモニーでリンク中央に集まると、手を中央にそえてお互いの健闘を誓い合った。
まず、女子フリーが行なわれ、日本の先陣を切ったのは3番滑走で登場した紀平。7日の公式練習後には「(9月25日の)中部選手権が終わってから、その時点では(出場は)辞めておこうかなと思った」と欠場する考えを持っていたが、「出た方が経験になるし、出ようと決心しました」と吐露。右足の疲労骨折がまだ完治していない中での演技だった。
曲は『タイタニック』。冒頭の3回転サルコウ+2回転トウループを決めて流れを作ると、前半4つのジャンプは綺麗にまとめた。しかし、後半の3回転サルコウで着地に乱れが出ると、その後もジャンプの着地では踏ん張りがきかなかった。
「試合ではミスもあったんですけど、以前の中部よりも大きなミスはなかった。課題だった体力とかもけっこう戻ってきた。ちゃんと最後まで集中して滑り切った。収穫のある試合だった」と万全のコンディションではないなかでの演技だったが、最後は顔をうなずき、今できることを表現した。得点は113.44点だった。
圧巻だったのは、現世界女王の坂本。前半のジャンプを2回転アクセル、3回転ルッツ、3回転サルコウを次々と華麗に決めると、前日の公式練習後に「3回転ー3回転のコンビネーションが得点源」とキーポイントに挙げていた演技後半の3回転フリップ+3回転トウループのコンビネーションジャンプをしっかり決めた。
今季から振付師を北京オリンピック金メダリストのネイサン・チェン(アメリカ)も指導したマリーフランス・デュブレイユさんにお願いし、優雅な表現力も見せた。ほぼノーミスの演技に坂本は「今回この演技ができたのは奇跡」と、思わず笑みがこぼれた。
「最後の後半3つのジャンプがどこかで失敗するのが練習で続いていたので、集中してやればノーミスができるいいきっかけになった。ここから自己ベストに近づけるように頑張っていきたい」と、会心の演技を振り返った。
得点は146.66点を稼ぎ、女子の演技終わりで、日本は260.10点でトップ。2位に『チーム・ヨーロッパ』が248.02点で2位。3位に『チーム・北米』が220.28点で3位につけ、男子勢にバトンを渡した。
取材・文●湯川 泰佑輝(THE DIGEST編集部)
【関連記事】紀平梨花、「中部が終わってからはやめておこうと思った」と心情を吐露。坂本花織は団体戦へ抱負「みんなで頑張れる」
【関連記事】米国の超新星マリニンが4回転ジャンプ6種類7本の超異次元構成! 宇野昌磨も「僕よりクオリティが高い」と脱帽
【関連記事】「一旦ホッとしました」紀平梨花が全日本選手権の切符を獲得!"完全復活"に向けて「楽しみに待っていて」とメッセージも
【画像】坂本花織&紀平梨花がジャパンオープンで魅せた華麗な演技をチェック
今年は3年ぶりに日本、北米、欧州の3地域に分かれ、アマチュアとプロの男女混合チームによる対抗戦が復活。各選手のフリーの合計得点をチームの総合得点とする団体戦形式で順位を決める。なお、国際スケート連盟(ISU)公認の国際大会だが、記録は非公認となっている。
日本は女子が坂本花織と紀平梨花、男子が宇野昌磨と三浦佳生の4人で臨んだ。4人は、オープニングセレモニーでリンク中央に集まると、手を中央にそえてお互いの健闘を誓い合った。
まず、女子フリーが行なわれ、日本の先陣を切ったのは3番滑走で登場した紀平。7日の公式練習後には「(9月25日の)中部選手権が終わってから、その時点では(出場は)辞めておこうかなと思った」と欠場する考えを持っていたが、「出た方が経験になるし、出ようと決心しました」と吐露。右足の疲労骨折がまだ完治していない中での演技だった。
曲は『タイタニック』。冒頭の3回転サルコウ+2回転トウループを決めて流れを作ると、前半4つのジャンプは綺麗にまとめた。しかし、後半の3回転サルコウで着地に乱れが出ると、その後もジャンプの着地では踏ん張りがきかなかった。
「試合ではミスもあったんですけど、以前の中部よりも大きなミスはなかった。課題だった体力とかもけっこう戻ってきた。ちゃんと最後まで集中して滑り切った。収穫のある試合だった」と万全のコンディションではないなかでの演技だったが、最後は顔をうなずき、今できることを表現した。得点は113.44点だった。
圧巻だったのは、現世界女王の坂本。前半のジャンプを2回転アクセル、3回転ルッツ、3回転サルコウを次々と華麗に決めると、前日の公式練習後に「3回転ー3回転のコンビネーションが得点源」とキーポイントに挙げていた演技後半の3回転フリップ+3回転トウループのコンビネーションジャンプをしっかり決めた。
今季から振付師を北京オリンピック金メダリストのネイサン・チェン(アメリカ)も指導したマリーフランス・デュブレイユさんにお願いし、優雅な表現力も見せた。ほぼノーミスの演技に坂本は「今回この演技ができたのは奇跡」と、思わず笑みがこぼれた。
「最後の後半3つのジャンプがどこかで失敗するのが練習で続いていたので、集中してやればノーミスができるいいきっかけになった。ここから自己ベストに近づけるように頑張っていきたい」と、会心の演技を振り返った。
得点は146.66点を稼ぎ、女子の演技終わりで、日本は260.10点でトップ。2位に『チーム・ヨーロッパ』が248.02点で2位。3位に『チーム・北米』が220.28点で3位につけ、男子勢にバトンを渡した。
取材・文●湯川 泰佑輝(THE DIGEST編集部)
【関連記事】紀平梨花、「中部が終わってからはやめておこうと思った」と心情を吐露。坂本花織は団体戦へ抱負「みんなで頑張れる」
【関連記事】米国の超新星マリニンが4回転ジャンプ6種類7本の超異次元構成! 宇野昌磨も「僕よりクオリティが高い」と脱帽
【関連記事】「一旦ホッとしました」紀平梨花が全日本選手権の切符を獲得!"完全復活"に向けて「楽しみに待っていて」とメッセージも