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「プロの教師を雇いなさい!」妖精ザギトワの“改善されない言葉遣い”に露フィギュア界重鎮の不満が爆発!「田舎者は言い訳にならない」

THE DIGEST編集部

2022.10.25

露エンタメ界で欠かせない存在になりつつあるザギトワ。やはり、出る杭は打たれる!? 写真:森田直樹/アフロスポーツ

 フュギュアスケートが国技と言ってもいいロシアで、人気を博しているバラエティー番組がある。毎週、新旧のスケーターたちが登場して多種多様な演目を披露し、辛口のジャッジがああでもないこうでもないとそれらを批評するリアリティー番組、「アイスエイジ」だ。
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 この司会進行を務めているのがほかでもない、平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワである。今クールで2年目を迎え、同じく男子フィギュア界のレジェンドであるアレクセイ・ヤグディン氏とのコンビネーションは快調そのもの。しかも今年からは、北京五輪金メダリストのアンナ・シェルバコワという強力助っ人も華を添え、3人体制で臨んでいる。

 しかしながら、秋の放送開始を前にひとつの論争が巻き起こっていた。1年目の昨シーズンを通して、視聴者からザギトワの話術に対して「アクセントが酷い」「敬語がまったくダメだ」「アドリブがいまいちなんだなぁ」といった批判が寄せられていたのだ。

 それもあってか、今回は彼女の妹分であるシェルバコワを引き入れたわけだが、この18歳が物怖じしないスーパールーキーだった。ザギトワとは対照的に「なんて話が上手なの!」「とても好感が持てるね」「綺麗なモスクワ言葉だ」と絶賛されているのだ。

 先月、ザギトワは降って湧いたバッシングに対してSNSで回答。ウドムルト共和国の片田舎で生まれ育った20歳は「ごめんなさいね。でもしょうがないんです。私はウドムルト出身で、モスクワ育ちじゃないですから。星の並びを変えられないのと同じで、どうしても(アクセントは)出てしまうんです」とコメント。さらに「誰だって完璧ではないし、みんな何かすべきことを抱えています。大事なのは前に進み、自分の仕事に集中することです」と意に介さなかった。
 

 だが現地月曜日、今シーズン3回目の放送を観たフィギュア界の重鎮が口を挟んだ。ロシア・メディア『Sport24』の取材に応じたのは、五輪フィギュア・ペアで3度の金メダルに輝いたイリーナ・ロドニナ氏。ロシア連邦議会で下院議員として従事する73歳は「今後も長くやれるかどうかは疑問符が付くわね」と皮肉を込め、次のように私見を述べた。

「アリーナは番組出演で高額のサラリーを得ているのでしょ? だったらプロの教師を雇いなさい! そしてどうすれば正しく話せるのか、アクセントを直せるのかをもっと勉強すべきよ。モスクワ出身じゃないから? 小さな町で育ったから? 田舎者だからは言い訳にならない。ではあなたはなぜ、田舎出身でもスポーツの世界で頂点を極められたの? 同じことでしょう」

 問題意識が乏しい、努力が足りない、と糾弾したのである。ザギトワの言葉遣いに対し、メディアを通して文句を言っているのはたいてい旧ソ連時代に活躍していた元アスリートたち。どうやらロシアの年配の人びとへの受けが悪いようなのだ。

 なかなか日本では起こり得ない論争だが、高視聴率の人気番組ゆえか。ザギトワの苦悩は今クールが終了するまで続きそうである。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】美しいドレス姿で司会を務めるザギトワ! ヤグディン&シェルバコワも華麗に登場
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