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フィギュア

「誰も反対しなかった」国内復帰戦を飾った18歳トゥルソワが“トゥトベリーゼとの決別”に初めて言及!「彼女は花束が好きじゃない」

THE DIGEST編集部

2022.10.30

ロシア国内の公式大会で復帰を果たしたトゥルソワ。演技後は充実の表情を浮かべた。(C)Getty Images

ロシア国内の公式大会で復帰を果たしたトゥルソワ。演技後は充実の表情を浮かべた。(C)Getty Images

 現地10月29日、ロシア・ソチでフィギュアスケートの国内大会が開催された。

 ロシア選手はグランプリシリーズへの参加が禁じられているため、ロシア・フィギュアスケート連盟(FFKKR)が急きょ立ち上げたイベントだ。いわばロシア版グランプリシリーズの第2戦が行なわれ、北京五輪・女子フィギュアスケートで銀メダルのアレクサンドラ・トゥルソワが登場。新プログラムのSPに臨み、五輪以降で初となる公式戦出場を飾った。
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 五輪の時よりもシックなダークパープルの衣装に身を包み、BGMも叙情感が漂うオリエンタルな雰囲気の曲調をチョイス。地元メディア『Sport24』の記者は「まるでイメージが変わった印象だ。3回転+2回転のコンビネーションで手を付くなどらしくないパフォーマンスもあったが、ステップや振り付けに深みがあり、新たな試みを楽しんでいるように見えた」と評している。

 およそ1か月前、トゥルソワは師事していた国内屈指の名コーチ、エテリ・トゥトベリーゼ氏の元を離れて、スベトラーナ・ソコロフスカヤ氏が主宰するCSKAモスクワに移籍すると発表し、世界を驚かせた。トゥトベリーゼ氏の過酷なトレーニングに嫌気がさした、あるいは恋人であるスケーターのマルク・コンドラチュクがソコロフスカヤ氏の指導を受けている点などが理由に挙げられたが、憶測の域を出ず、トゥルソワ自身も頑なにコメントを拒否。だが今回は演技終了後、フラッシュインタビューでついに重い口を開いた。

 インタビュアーが単刀直入に電撃移籍について問うと、18歳は「すべて私が決めたことです。誰も反対などしなかった。だからあっという間に決まりましたよ」とサラリ。「もっと早く説明すべきだったのでは?」との質問には「必要性を感じていませんでした」と突っぱね、恋人の存在など移籍の直接的な理由に関しては「そこは話しません。ただ言いたいのは、これまでのふたりのコーチ(トゥトベリーゼ氏とエフゲニー・プルシェンコ氏)とも新しいコーチとも関係は良好だということです。誰ともケンカなんてしていませんから」と回答した。

 さらに質問者が食い下がって、「トゥトベリーゼにお別れの花束などは送ったの?」と訊くと、トゥルソワが少し笑みを浮かべて「彼女は花束が好きじゃないんですよ」と冗談交じりに切り返した。
 

 そして新しいプログラムにも触れ、「本当にこのプログラムが気に入っているの。今回の音楽は自分で選ばせてもらいました。今までで初めてだったけど、みんな賛成してくれて。歌詞を噛み締めながら演じていますよ」と嬉しそうにコメントした。

 観衆から万雷の拍手を送られたトゥルソワは、70・20点をマークして2位スタート。キスアンドクライでは再生映像で自身が転倒するシーンを見て苦笑するなど、かなりリラックスしている様子だった。

 なお、SPを終えて首位に立ったのは、トゥトベリーゼ氏の教え子で超新鋭の15歳、アデリア・ペトロシャン。こちらはトリプルアクセルを着氷させ、78.92点を叩き出してみせた。

構成●THE DIGEST編集部

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