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優勝称えるも…「カミラが1番とは言えない」ロシア重鎮がワリエワに辛口評価!「人前で4回転をやってみたかっただけ」

THE DIGEST編集部

2022.11.09

4回転ジャンプを失敗するなど精彩を欠いたワリエワに、ロシア重鎮からは厳しい評価が下った。(C)Getty Images

4回転ジャンプを失敗するなど精彩を欠いたワリエワに、ロシア重鎮からは厳しい評価が下った。(C)Getty Images

 ロシアフィギュアスケート界の重鎮から、辛口評価が飛び出した。

 現地時間11月6日、ロシアグランプリ(GP)第3戦カザン大会の女子フリーが行なわれ、16歳カミラ・ワリエワがフリー158.42点、合計241.72点で優勝した。2位に31.38点差をつける文句のない完勝劇で、第1戦モスクワ大会に続き連勝を飾った。
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 この結果に対し、日本の浅田真央ら幾多の名選手をオリンピック金メダリストや世界チャンピオンに導いたタチアナ・タラソワ氏がコメントを発表した。

 ロシアメディア『RBCスポーツ』によると、タラソワ氏は「カミラ・ワリエワのグランプリでの勝利は、私にとって驚きではありませんでした。2位との得点差は30~40点差でかなり大きく、絶対的な勝利に値します」と、ワリエワの勝利は必然だったと振り返った。

「でも、カミラがロシアで一番のフィギュアスケーターだとは言えません。第一に、ロシア選手権(12月開催)はまだ始まっていませんし、第二にトップフィギュアスケーターがロシア国内には何人もいます」とワリエワに辛口評価を下した。

 確かにワリエワは優勝したものの、フリー冒頭の4回転トウループを転倒。全体的に精彩を欠いた。演技後には、リンクに投げ込まれた花やプレゼントが片付けられると、失敗した4回転トウループに再挑戦した。これには観客も沸いたが、2度試みていずれも失敗に終わった。最後は笑顔でファンに手を振って、キス&クライに戻りフリーの得点を聞いた。
 
 現在はロシア国内でコーチを務め、2014年ソチオリンピック団体戦、ペアで金メダルを獲得したマキシム・トランコフ氏は、ロシアのスポーツ専門チャンネル『マッチTV』に「私はシングルのコーチではありませんが、ワリエワの転倒は技術的なミスがあったと思います。トレーニングでは全てを見せるが、本番ではまだできない。彼女は技術的な要素を除けば、この種目ではまだライバルはいません」と言及している。

 タラソワ氏は同メディアに、ワリエワが競技後に4回転ジャンプを再挑戦したことについて聞かれ「ライバルに失礼ではなかったか?いや、彼女は人前で4回転をやってみたかっただけでしょう。今まで見たことがない人がいても、それが悪いとは限りません」とあまり興味を示していなかった。

 ロシアGPは現地12日から4戦目のモスクワ大会が開催され、早くも折り返し。同大会にはロシア代表チームのシングル最年長である25歳エリザベータ・トゥクタミシェワ、4回転ジャンプに加えトリプルアクセルが武器の15歳ソフィア・アカチエワが出場を予定している。

構成●THE DIGEST編集部

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