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NHK杯優勝の宇野昌磨をカナダ名物アナリストが絶賛!ジャッジの低い採点に疑問の声「極めて低い。なぜなんだ?」

THE DIGEST編集部

2022.11.22

NHK杯で優勝した宇野。採点で一部低い点数について、海外メディアからは疑問符が付いた。(C)Getty Images

NHK杯で優勝した宇野。採点で一部低い点数について、海外メディアからは疑問符が付いた。(C)Getty Images

 11月20日、札幌の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで行なわれたフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦・NHK杯は日本人選手の活躍が大いに光り、熱戦の幕を閉じた。

 19日の男子フリーは、世界王者の宇野昌磨が貫録の演技を披露し、合計276.76点で2年連続3度目の大会制覇を果たした。この結果、宇野は12月8日からイタリア・トリノで開催されるGPファイナル進出を決めた。
【動画】世界王者・宇野昌磨が貫録の演技でNHK杯連覇!4回転4本決めたフリーをチェック
 ショート2位で迎えた宇野は、フリーで4回転ジャンプを5本組み込む高難度の構成で挑んだ。冒頭の4回転ループを綺麗に降りると、GOE(出来栄え点)は『3.45』と高い評価が付いた。2本目の4回転サルコウもしっかり着氷。上々の滑り出しだったが、3本目の4回転フリップはタイミングがズレてしまい2回転になってしまう。

 それでもスピンやステップでしっかり加点し、伸びやかなスケーティングで観客を魅了。後半の4回転トウループ、4回転トウループ+2回転トウループのコンビネーションジャンプをうまくまとめてフィニッシュ。パーフェクトとはならなかったが、世界王者らしい滑りで演技を終え、観客の声援に応えた。

 宇野の滑りに、カナダの公共放送『CBC』の公式YouTube番組でホストを務める元アイスダンス選手のアッシャー・ヒル氏も興奮を隠せない。番組内で同氏は、「驚きはない。ショウマ・ウノがまたやり遂げた。今回は約22点差での優勝だった」と世界王者を称賛した。

 また、同氏は宇野の演技内容についても言及し、「4回転フリップが2回転になったものの、他の4本の4回転と2本のトリプルアクセルを楽々と着氷。それとともに、比類のないスケートスタイルとコレオ、ステップシークエンスに反映された繊細さが金メダルをもたらしました」と洗練された滑りだったと表現している。
 
 加えてヒル氏は、宇野の点数をジャッジした「プレゼンテーション」の採点項目にも注目した。それは9人のジャッジのうち、ジャッジ1のみ『7.75』と他のジャッジよりも低い点数をつけていたのだ。

 ヒル氏は「(ジャッジ1は)なぜでしょうか。『7.75』はウノほどのレベルにいる選手にとっては極めて低いですね。最低得点は平均得点から排除されるため、影響はなかったと思いますが、それでも……なぜでしょうか」と疑問を呈した。

 今となってはジャッジ1の審議はもう分からないが、ヒル氏が首をかしげるほど、宇野の滑りのクオリティは非常に高かったと言える。12月のGPファイナルでは、文句をつけようのない宇野のスケーティングを期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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