イタリア・トリノで開催されたフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル。日本男子は宇野昌磨をはじめ、山本草太、三浦佳生、佐藤駿の4人が出場。ショート1位で迎えた宇野がフリーでも1位を守り、世界王者の貫禄を見せる演技で優勝。自身5度目の出場となったファイナルで初の頂点に立った。
【動画】宇野昌磨のファイナル初Vに興奮したランビエール氏のインタビューはこちら
宇野のファイナル初制覇に、海外のフィギュアスケート見識者らは喝采した。オリンピック公式サイト『The Olympic Games』は11日、GPファイナルの統括記事のなかで「ショウマ・ウノは、ますます調子を上げている。世界チャンピオンであり、2度のオリンピックメダリストでもあるウノは、今月17日に25歳を迎えるが、12月10日にイタリアのトリノで開催されたグランプリファイナルで自身初のタイトルを獲得し、オリンピック後のシーズンに、ひと足早いバースデープレゼントを贈った」と記した。
加えて、宇野の演技内容にも言及しており、「ウノは、このグランプリシリーズで最も注目された選手だった。最後に滑った彼は、冒頭の4回転ループからサルコウ、フリップ、トリプルアクセルを成功させた。さらに4回転トウループを2本(1本はコンビネーション)跳んだ。バッハの名曲『G線上のアリア』は感動的な演技だった」と高く評価している。宇野は演技後に、「伸びしろを感じたので、これからの大会ではもっとレベルを上げていけると思います」ともコメントしている。
他にも、海外フィギュアスケートインストラクターであるエリー・ジグモント氏は宇野の振り付けを大絶賛。フリーのコレオシークエンスの場面を自身のツイッターに投稿すると、「この振り付けはとても美しく、繰り返し流すのにふさわしい価値があります。(宇野の)姿勢とターンアウトは完璧です。伸びもポイントです。手と足の姿勢も完璧。とても、とても、とても素晴らしいです」と感嘆の声を漏らした。
日本男子のGPファイナル制覇は髙橋大輔(2012年)、羽生結弦(2013~16年)に続き、史上3人目の快挙である。宇野の初タイトル獲得に大きな影響を与えているのは、コーチを務めているステファン・ランビエール氏の存在がやはり大きい。
同氏も現役時代にGPファイナルを2回優勝しており、そのうち2007年は今回と同じトリノのパラベーラだった。15年後、思い入れのある舞台に指導者として戻ってきたランビエール氏は、愛弟子の雄姿を誇らしげに見届けた。
日本スケート連盟は10日、宇野のファイナル優勝確定後のランビエール氏を直撃。同氏のインタビュー動画を公式ツイッターに速報で投稿した。愛弟子の優勝に喜び、興奮を抑えられないランビエール氏の姿は、国内外のスケートファンを虜にしている。
「すごく嬉しいです。ショートはとても良かったですが、今日のフリーは決して簡単ではなかったです。どの選手も素晴らしい滑りをしていたので私も少し緊張していましたし、彼も緊張していたかなと思います」
「それでも氷に乗った彼の目を見たら力強い眼差しだったので私が力をもらいました。これで大丈夫だと思いましたし、ワクワクしました。トリノで素晴らしい思い出を作ってくれました。ショウマ、おめでとう!皆様の応援ありがとうございます」
4回転アクセルが武器のイリア・マリニン(米国)、ジュニア時代以来のワンツーフィニッシュとなった山本、勢いある17歳の三浦など、手ごわいライバルたちとの戦いは今後も続く。それでも宇野は、「良きライバルとして常に競い合える関係を楽しめればいいし、これからもそうなれると思う」と語る。
泰然自若に構える宇野の次の狙いは、今月22日から開幕する全日本選手権(大阪)。日本のエースとしてだけでなく、フィギュア界の王者の風格さえ出てきた宇野の活躍に今後も期待が膨らむ。
構成●THE DIGEST編集部
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宇野のファイナル初制覇に、海外のフィギュアスケート見識者らは喝采した。オリンピック公式サイト『The Olympic Games』は11日、GPファイナルの統括記事のなかで「ショウマ・ウノは、ますます調子を上げている。世界チャンピオンであり、2度のオリンピックメダリストでもあるウノは、今月17日に25歳を迎えるが、12月10日にイタリアのトリノで開催されたグランプリファイナルで自身初のタイトルを獲得し、オリンピック後のシーズンに、ひと足早いバースデープレゼントを贈った」と記した。
加えて、宇野の演技内容にも言及しており、「ウノは、このグランプリシリーズで最も注目された選手だった。最後に滑った彼は、冒頭の4回転ループからサルコウ、フリップ、トリプルアクセルを成功させた。さらに4回転トウループを2本(1本はコンビネーション)跳んだ。バッハの名曲『G線上のアリア』は感動的な演技だった」と高く評価している。宇野は演技後に、「伸びしろを感じたので、これからの大会ではもっとレベルを上げていけると思います」ともコメントしている。
他にも、海外フィギュアスケートインストラクターであるエリー・ジグモント氏は宇野の振り付けを大絶賛。フリーのコレオシークエンスの場面を自身のツイッターに投稿すると、「この振り付けはとても美しく、繰り返し流すのにふさわしい価値があります。(宇野の)姿勢とターンアウトは完璧です。伸びもポイントです。手と足の姿勢も完璧。とても、とても、とても素晴らしいです」と感嘆の声を漏らした。
日本男子のGPファイナル制覇は髙橋大輔(2012年)、羽生結弦(2013~16年)に続き、史上3人目の快挙である。宇野の初タイトル獲得に大きな影響を与えているのは、コーチを務めているステファン・ランビエール氏の存在がやはり大きい。
同氏も現役時代にGPファイナルを2回優勝しており、そのうち2007年は今回と同じトリノのパラベーラだった。15年後、思い入れのある舞台に指導者として戻ってきたランビエール氏は、愛弟子の雄姿を誇らしげに見届けた。
日本スケート連盟は10日、宇野のファイナル優勝確定後のランビエール氏を直撃。同氏のインタビュー動画を公式ツイッターに速報で投稿した。愛弟子の優勝に喜び、興奮を抑えられないランビエール氏の姿は、国内外のスケートファンを虜にしている。
「すごく嬉しいです。ショートはとても良かったですが、今日のフリーは決して簡単ではなかったです。どの選手も素晴らしい滑りをしていたので私も少し緊張していましたし、彼も緊張していたかなと思います」
「それでも氷に乗った彼の目を見たら力強い眼差しだったので私が力をもらいました。これで大丈夫だと思いましたし、ワクワクしました。トリノで素晴らしい思い出を作ってくれました。ショウマ、おめでとう!皆様の応援ありがとうございます」
4回転アクセルが武器のイリア・マリニン(米国)、ジュニア時代以来のワンツーフィニッシュとなった山本、勢いある17歳の三浦など、手ごわいライバルたちとの戦いは今後も続く。それでも宇野は、「良きライバルとして常に競い合える関係を楽しめればいいし、これからもそうなれると思う」と語る。
泰然自若に構える宇野の次の狙いは、今月22日から開幕する全日本選手権(大阪)。日本のエースとしてだけでなく、フィギュア界の王者の風格さえ出てきた宇野の活躍に今後も期待が膨らむ。
構成●THE DIGEST編集部
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