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バレーボール

石川祐希、バースデーマッチに勝利&カップ戦出場決定! 自身は攻守で精彩欠くも、現地識者は「重要な選手。今後の鍵を握る」と見解

THE DIGEST編集部

2022.12.12

石川は5得点に終わったものの、チームは勝利を収め、今季のカップ戦出場を決めた。(C)  Lega Pallavolo Serie A

石川は5得点に終わったものの、チームは勝利を収め、今季のカップ戦出場を決めた。(C) Lega Pallavolo Serie A

 現地時間12月11日、バレーボールのイタリアリーグ・セリエAで2022-23シーズン前半第11節が行われ、男子日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノがジョイエッラプリズマ・ターラントとアウェーで対戦。セットカウント3-1(23-25、25-22、25-22、25-21)でバースデーマッチを勝利で飾ると同時に、7位でコッパ・イタリア出場を決めた。

【画像】石川祐希が27歳の誕生日にメッセージ投稿!
 カップ戦の出場権争いが激化する中で行われた前半最終戦。前節終了時に勝点14で並んでいたチステルナが、前日のヴェローナ戦でフルセット負けを喫して勝点1に留まるも暫定で7位。8位ミラノを勝点差2で追っていたモンツァが、先に行われた最下位シエナとの対戦に3-1で敗れたことで、試合開始の直前にカップ戦出場が決定したミラノ。腰部の故障により長期離脱が続いていたミドルブロッカー(MB)ロセル・アグスティンが復帰し、この日27歳の誕生日を迎えた石川とともに先発出場した。

 第1セット序盤、石川のレセプションからミドル勢が得点を重ね、司令塔パオロ・ポッロの2連続エースなどでリードを4点に広げる。ところが、中盤に入り石川のレセプションが続けて乱れ、返球でもらしからぬミスが出る。同点に追いつかれたミラノは、石川をベンチに下げてオスニエル・メルガレホ (キューバ)を投入。逆転を許した後、終盤に巻き返すが逃げ切られてセットを先取された。

 第2セット開始からコートに戻った石川は、レフトからのクロスで自身最初の得点を挙げる。さらに、効果的なサーブで相手の守備を崩し、自らの好守でブレークポイントを引き出す。僅差でリードを保ちながら突入した終盤、ジャン・パトリー(フランス)の強烈なサーブを起点に3連続得点に成功。2度目のマッチポイントを制して試合を振り出しに戻した。

 ミラノは腹筋を痛め欠場が続いていた主将マッテオ・ピアノをロセルに代えて送り込み第3セットをスタート。石川は得意のレフト攻撃で序盤に連続得点を挙げる。エンジンがかかり始めたかと思われたが、接戦の最中にスタンディングから放ったアタックがブロックに阻止され、続く打球もラインを割ってしまう。3点のビハインドを負ったミラノは石川の交代を決断。投入したメルガレホがパワフルな攻撃で、奮闘が光るパトリーはサーブで貢献し、終盤に形勢を逆転して2セット目を奪取した。ミラノはこの時点でチステルナと勝点で並び、前節までの勝利数で上回っていたため7位浮上が確実となった。

 第4セット、ここで試合を決めたいミラノは序盤から優位に立ち、コートに残ったメルガレホが高い決定力で流れを引き寄せる。リーグ1位で昨シーズンを終えたピアノのブロックにも背中を押され、1度もリードを譲ることなく勝点3を手中に収めた。
 

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