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バレーボール

ミラノは敗れるも…石川祐希はゲーム2位の得点数でシーズン100得点に到達! カップ戦出場権獲得へ次戦は勝利必須の一戦に

THE DIGEST編集部

2022.12.07

出場選手中2位の得点を挙げた石川だが、チームを勝利には導けず。次戦は必勝を期して臨む。(C) Lega Pallavolo Serie A

出場選手中2位の得点を挙げた石川だが、チームを勝利には導けず。次戦は必勝を期して臨む。(C) Lega Pallavolo Serie A

 現地時間12月5日、バレーボールのイタリアリーグ・セリエAで2022-23シーズン前半第10節が行なわれ、男子日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノがルーベ・チヴィタノーヴァとホームで対戦。セットカウント1-3(21-25、25-22、22-25、21-25)で黒星を喫した。
 

 ミドルブロッカー(MB)の主将マッテオ・ピアノ(イタリア)が腹筋、ロセル・アグスティン(アルゼンチン)が腰部を痛めて離脱中のミラノは、変則布陣を強いられるなか、前節でトレンティーノを下して勝点3を積み上げた。チヴィタノーヴァは昨年のリーグ制覇で主力だったアウトサイドヒッターのリカルド・ルカレッリ・サントス・デソウサ(ブラジル)やMBロベルトランディ・シモン(キューバ)らを放出し、19歳から20代前半の大型攻撃陣を獲得。若返りを図ったチームを司令塔ルチアーノ・デチェッコ(アルゼンチン)や大砲イヴァン・ザイチェフ(イタリア)らのベテラン勢が支える。

 今シーズンは全勝で首位独走中のペルージャを除き、複数チームが僅差でしのぎを削る混戦模様。試合開始の時点で勝点(4)と勝敗数(5勝4敗)で並ぶ6位チヴィタノーヴァに得セット数で「1」及ばず7位のミラノは、再びミドル1枚で臨む戦いに石川を先発で起用した。

 本拠地がイベント開催中のため、同じロンバルディア州にあるヴェロバレー・モンツァのアリーナで開催されたホーム戦で、ミラノは開始早々にビハインドを負ってしまう。石川のこの試合1得点目でサイドアウトを奪うが、中盤以降に連続失点。チームの武器であるサーブの確率が上がらず、反撃の糸口を掴めないまま第1セットを落とした。

 だが、第2セットは攻守にわたる石川の躍動がミラノをけん引する。見事な反応でボールを繋ぎ、高さと滞空時間が際立った圧巻のスパイクを連発して7得点。中盤まで続いた接戦を制したミラノが、試合を振り出しに戻した。

 ところが第3セット、2セット目終盤から途中出場したチヴィタノーヴァの攻撃2枚が当たり出す。一方、ミラノは安定し始めたサーブの確率が再び下降。序盤に訪れたリードのチャンスを取り逃がす。拮抗した展開で迎えた中盤、OHオスニエル・メルガレホ (キューバ)が2連続でブロックに捕まるなど4失点。ビハインドが広がるなか、石川はエース1本を含むサーブで終盤に巻き返しの指揮を取り、さらに好守を連発。1点差に詰め寄ったミラノだったが逃げ切られて後がなくなった。

 第4セットは、石川がブロックに当たり跳ね返ったボールを豪快にダイレクトで叩き込むなど奮闘するが、ミラノはサーブミスが足かせとなりリズムに乗れない。アタック決定率94%をマークしたMBマルコ・ヴィテッロの攻撃やセッター、パオロ・ポッロの3本目のエースに加え、現地解説者が「勇敢」と称賛した背番号14のブロックアウトで粘るも、序盤の失点が響いて勝点0で試合を終了。ミラノの順位は変わらず、チヴィタノーヴァが5位へ浮上した。
 
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