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「ベストな演技を」“元全日本女王”紀平梨花が復活航海へ!負傷した右足首に負担かかるルッツ投入を決意【フィギュア】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2022.12.24

SP11位と出遅れた紀平。元全日本女王の意地を見せられるのか、フリーに注目だ。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

"元全日本女王"の意地を見せられるだろうか。

 12月24日、大阪府門真市の東和薬品RACTABドームで開催されているフィギュアスケートの全日本選手権は3日目を迎え、アイスダンスのフリーダンスと女子フリースケーティングが行なわれ、今シーズンの国内王者がそれぞれ決まる。
【動画】完全復活を目指す"元全日本女王"紀平梨花のノーカット演技はこちら

 2年ぶりにこの舞台に戻ってきた"元全日本女王"の紀平梨花。22日のショートはコンビネーションジャンプのサルコウでバランスが崩れてしまい、全体的に精彩を欠いた。11位と出遅れた彼女は、「切れ味があまり出ていなかった。練習通り決められなかった」と反省を口にし、「フリーではベストな演技をできる状態にしたい」と巻き返しを誓った。
 
 本番の衣装を着た当日の公式練習ではミスの要因となったサルコウを中心に、3回転サルコウ+3回転トゥループ、フリップのコンビネーション、さらには疲労骨折した右足首の患部に大きく負担のかかる3回転ルッツも何度か試し、演技構成に組み込む予定でいる。

 リンクサイドには、オリンピックを2連覇した羽生結弦のコーチを務めたブライアン・オーサー氏が見守った。オーサー氏のアドバイスに耳を傾け、元女王は本番に向けて調整に余念がなかった。

 完全復活を目指す"元全日本女王"を待ち受ける運命は、はたしてどんな結末を迎えるのだろうか。フリー曲『タイタニック』の壮大なメロディーに乗って、紀平の航海は19時35分に始まる。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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