“かなだい”が悲願の頂点へ好スタートを切った。
フィギュアスケートの全日本選手権が12月22日、大阪府門真市の東和薬品RACTABドームで開幕した。最初の種目はアイスダンスリズムダンスからスタートし、“かなだい”の愛称で呼ばれる村元哉中&高橋大輔が77.70点でトップに立った。
リズムダンスはラテンの軽快なリズムに乗って会場を沸かせた。“かなだい”は高速ステップかつ、二人が醸し出す明るい雰囲気で会場からは手拍子が鳴り止まず、演技後は“かなだい”を応援するピンク色のタオルが会場全体を包んでいた。
シングルスケーターだった高橋が2020-21シーズンからアイスダンスに転向を表明し、パートナーには平昌五輪出場の村元と組み、”かなだい”が誕生してから3シーズン目を迎えた。その間、この舞台は2020年、21年で2位。頂点まで、あと一歩だった。
21日の前日練習では「いい練習ができているし、順調に来ている。最高のクリスマスイブにしたいです」と初優勝に向け、気合いが入っていた。迎えたリズムダンスの得点は77.70点。自己ベスト79.56点まで、わずか1.86点差と迫る好演技だった。
村元は「会場入りしてからいい練習ができていた」と話していたが、氷に乗った瞬間に緊張感が襲い、お互いリズム良く合っていなかった部分を反省した。それでも村元は手応えを掴んでおり、「いい演技ができました。75点は(優勝を狙うには)絶対に超えなきゃいけない点数だったので」と振り返った。高橋も「悪くない点数で、GPシリーズよりいい感じだった。今回も緊張感があったけど、他の部分でいい演技ができた」と満足した表情で述べた。
全日本選手権5連覇を狙う小松原美里&尊は69.96点で2位につけており、まだ油断はできない。それでも“かなだい”は、初タイトルに向け兜の緒を締める。
「明後日がフリーの本番になるので、落ち着いてフリーの方もたくさん練習してきたので、もっとできることをしっかりやるだけです」(村元)
「練習してきたこと以外は、僕はできないと思うので。練習してきたことを信じてやるだけだと思います」(高橋)
高橋大輔の宣言通り、クリスマスイブに“かなだい”は日本一を掴むのか。全日本選手権フィギュアは聖なる夜に、氷上の社交ダンスからクライマックスを迎える。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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リズムダンスはラテンの軽快なリズムに乗って会場を沸かせた。“かなだい”は高速ステップかつ、二人が醸し出す明るい雰囲気で会場からは手拍子が鳴り止まず、演技後は“かなだい”を応援するピンク色のタオルが会場全体を包んでいた。
シングルスケーターだった高橋が2020-21シーズンからアイスダンスに転向を表明し、パートナーには平昌五輪出場の村元と組み、”かなだい”が誕生してから3シーズン目を迎えた。その間、この舞台は2020年、21年で2位。頂点まで、あと一歩だった。
21日の前日練習では「いい練習ができているし、順調に来ている。最高のクリスマスイブにしたいです」と初優勝に向け、気合いが入っていた。迎えたリズムダンスの得点は77.70点。自己ベスト79.56点まで、わずか1.86点差と迫る好演技だった。
村元は「会場入りしてからいい練習ができていた」と話していたが、氷に乗った瞬間に緊張感が襲い、お互いリズム良く合っていなかった部分を反省した。それでも村元は手応えを掴んでおり、「いい演技ができました。75点は(優勝を狙うには)絶対に超えなきゃいけない点数だったので」と振り返った。高橋も「悪くない点数で、GPシリーズよりいい感じだった。今回も緊張感があったけど、他の部分でいい演技ができた」と満足した表情で述べた。
全日本選手権5連覇を狙う小松原美里&尊は69.96点で2位につけており、まだ油断はできない。それでも“かなだい”は、初タイトルに向け兜の緒を締める。
「明後日がフリーの本番になるので、落ち着いてフリーの方もたくさん練習してきたので、もっとできることをしっかりやるだけです」(村元)
「練習してきたこと以外は、僕はできないと思うので。練習してきたことを信じてやるだけだと思います」(高橋)
高橋大輔の宣言通り、クリスマスイブに“かなだい”は日本一を掴むのか。全日本選手権フィギュアは聖なる夜に、氷上の社交ダンスからクライマックスを迎える。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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