格闘技・プロレス

「俺が真のチャンピオンだ」4年ぶりの新日本復帰のケニー・オメガがウィル・オスプレイとの死闘を制す!

THE DIGEST編集部

2023.01.05

オスプレイと文字通りの激闘を演じたケニー。4年ぶりに舞い戻った新日本のリングで彼は役者ぶりを存分に見せつけた。(C)新日本プロレス

 1月4日、新日本プロレスは『アントニオ猪木追悼大会 WRESTLE KINGDOM 17 in 東京ドーム ~闘魂よ、永遠に~』東京ドーム大会を開催。"ダブルメインイベント"と銘打たれた第8試合では、IWGP US選手権試合としてチャンピオンのウィル・オスプレイにAEW所属のケニー・オメガが挑戦した。

 2018年に開催された1.4東京ドーム大会でWWEスーパースターだったクリス・ジェリコに対戦し、勝利を収めていたケニー。5年の時を経て、自身と同じような境遇にあるオスプレイの壁になるため、4年ぶりとなる新日本復帰を決めた。

 お馴染みの入場テーマ曲『片翼の天使』に乗って笑みを浮かべながら入場したケニー。一方のオスプレイは"ジ・アサシン"と呼ばれていた頃に使われていた前のテーマ曲で、やる気満々といった強張った表情で入場した

 互いに得意の空中戦を展開するなかで、コーナーポストを外して金具を剥き出しにしたケニーは、オスプレイの背中を打ちつけてから強烈なバックブリーカーを炸裂。さらに反撃を狙った相手のオスカッターを見切ると、リング下からテーブルを取り出すと、オスプレイの上に乗せてコーナーからフットスタンプを決めた。

 ここで一気呵成に攻めたケニーはVトリガー、リバースフランケンシュタイナー、牛殺し式ネックブリーカーと続けざまに浴びせていく。なんとか粘るオスプレイは金具のないコーナーにケニーを追い詰めるが、相手の強引なDDTを食らって場外へ落下してしまう。

 流血したオスプレイにノータッチトペコンからのテーブル攻撃と容赦なく攻め続けたケニーは、リングに戻ってからパイルドライバー、マウントパンチ、高速の低空ドラゴンと連発する。
 
 スーパーオスカッターを気迫で受け止めたケニー。最後はダルマ式ジャーマンから盟友・飯伏幸太のカミゴェと繋いで、必殺の『片翼の天使』を決めてカウント3を奪取。見事にタイトルを奪取した。

 不敵な笑みを浮かべてバックステージに登場したケニーは「俺が勝つという悲しい結果になったな。40分、プロレス史における最高の聖地であるこの場所で、あの男と会話をすることができた」とオスプレイへの想いを語った。

「男と男、アスリートとアスリート、パフォーマーとパフォーマー、プロレスラーとプロレスラーの闘い。状況が違えば、俺たちは良い友人になれたかもしれないのに、本当に残念だ。ウィルよ、オマエにとっての試練だという話をしたかもしれないが、オマエには1年のうち364日間負けてたとしても、最高のレスラーであるためには残りの1日で最高の自分を見せられればいいんだ。

 その1日で相手よりも自分が勝ってるというところを見せられる、それが本当のチャンピオンである。1日でそれを証明する。だからこそ今日、俺が真のチャンピオンであり、世界中のプロレスの頂点に立つ男であり、今もまだそれは変わらないということを証明することができただろう」
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