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格闘技・プロレス

「色々と走馬灯のように」武藤敬司が“新日本ラストマッチ”でのムーンサルト未遂に本音をポロリ「棚橋が止めてくれて良かった」

THE DIGEST編集部

2023.01.05

かつての付き人である棚橋(右)と新日本のリングで久々に躍動した武藤(左)。東京ドームに返り咲いたレジェンドの想いとは――。(C)新日本プロレス

かつての付き人である棚橋(右)と新日本のリングで久々に躍動した武藤(左)。東京ドームに返り咲いたレジェンドの想いとは――。(C)新日本プロレス

 1月4日、新日本プロレスは『アントニオ猪木追悼大会 WRESTLE KINGDOM 17 in 東京ドーム ~闘魂よ、永遠に~』東京ドーム大会を開催。第6試合では、「武藤敬司新日本プロレスラストマッチ」と題して、武藤敬司&棚橋弘至&海野翔太と、内藤哲也&SANADA&BUSHIが対戦した。

 プロレスリング・ノア2.21東京ドーム大会での現役引退が決まっている武藤。そんなレジェンドとタッグを組む棚橋は元付き人であり、対する内藤にとっても憧れの存在だった。さらにSANADAとBUSHIは全日本プロレス時代の弟子にあたる。

 入場後、場内が割れんばかりの「武藤コール」で後押しをするなか、先発は武藤とSANADAによる師弟対決に。SANADAはかつて“恩人”が見せていたようなスワンダイブ式ドロップキック、ラウンディングボディプレスを炸裂。対する武藤もシャイニングウィザードに続いて、人工関節を入れて以来、ドクターストップがかけられている必殺の「ムーンサルトプレス」を狙うが、これは寸前で棚橋が制止した。

 その後、混戦模様となった試合は、BUSHIに棚橋がスリングブレイドを決めると、武藤がシャイニングウィザード、そして海野がデスライダーで仕留めてカウント3を奪取。最後は、武藤の入場曲である『HOLD OUT』が流れて3人はバックステージへと去っていった。
 
 バックステージに現れた武藤は「感想を言うか? いやあ、久しぶりの東京ドーム、タナよ。試合よりも入退場の長さに参ったよ。腰も痛くなったよ。たださ、今日は猪木さんのイベントも兼ねてるということで、本当は試合の中で卍固めとかさ、あと俺はインディアンデスロックとか得意としているから、本当は狙ってたんだけど、オマエが余裕を与えてくれなかったな」と棚橋に愛あるダメ出ししつつ、「まあまあ久しぶりの東京ドーム。その中で俺、1か月後に引退試合を控えているから、やっぱり東京ドームクラスだと普段と感触も体感も違うじゃん、なんか。その中で今日は、いい形で東京ドームを吸収することができた」と引退試合の試運転ができた様子で、しみじみと語った。

 また、封印してきたムーンサルトについては、「いやあ、あの一瞬にね、いろいろ走馬灯のように色々と蘇ったね。医者の顔とかさ、家族の顔とかさ。あそこで棚橋が止めてくれて良かったですよ」と振り返った武藤。これに棚橋は「僕も武藤さんのムーンサルトプレスを見たいという思いと、まだ序盤だし、引退試合も残されてる状況で、泣く泣くです。ファンの方からはきっとブーイングだったと思うんですけど、止めさせていただきました」と語った。

 最後に武藤が“知らない世代”の海野について「いや良かったですよ。ルックスもいいし、肉体もタナに負けてないぐらいいいし、動きも良くて。あとは経験。あとはいっぱい失敗もしてほしい。いいことばっかりじゃなくて、失敗もカサになるから。失敗の方こそカサになるからね」とエールを贈った。

◆新日本プロレス◆
『アントニオ猪木追悼大会 WRESTLE KINGDOM 17 in 東京ドーム ~闘魂よ、永遠に~』
2023年1月4日
東京・東京ドーム
観衆 26085人
▼武藤敬司新日本プロレスラストマッチ(30分1本勝負)
武藤敬司&棚橋弘至&○海野翔太(9分20秒 片エビ固め)内藤哲也&SANADA&BUSHI●
※デスライダー

文●どら増田

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