１月27日、『全日本卓球選手権』の女子シングルス６回戦が行なわれ、伊藤美誠（スターツ）が18歳の横井咲桜（四天王寺高）にゲームカウント１-４で敗れる“大波乱”が起きた。

　前回覇者であり、東京五輪では金、銀、銅と３つのメダルを手にした伊藤だが、この日は序盤から精彩さを欠いた。ミスが重なり第１ゲームを７-11で落とすと、流れをつかめないまま９-11、７-11で後が無くなった。第４ゲームこそは12-10で奪取したものの、第５ゲームでは再びミスを連発。最終的に９-11で屈した。

　日本のエースが、「格下」と見られた高校生に敗れた事実には、ライバル中国も驚きを隠せないようだ。いち早く報じたポータルサイト『捜狐』は、「女子シングルスで大波乱！ミマ・イトウが１対４で敗退。目に涙を浮かべ、動揺しながら会場を去った」と銘打った記事を配信した。
  　同メディアは「無名の日本選手サクラ・ヨコイが五輪代表ミマ・イトウを４-１で破り、見事ベスト８進出を決め、一躍有名になった」と報じた。そして「イトウですら日本代表の地位が安泰ではないことを示した。これには多くの新生代もショックを受けている」と伝えたうえで、こう続けた。

「この競技は、とても残酷なこともある」

　第１シードが去る展開となった女子シングルス。８強に残ったのは、横井、出雲美空（サンリツ）、鈴木李茄（トップおとめピンポンズ名古屋）、木原美悠（JOCエリートアカデミー／星槎）、石川佳純（全農）、佐藤瞳（ミキハウス）、平野美宇（木下グループ）、早田ひな（日本生命）だ。

構成●THE DIGEST編集部

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