格闘技・プロレス

「フルトンは楽勝でイノウエを負かす」30戦無敗の現役王者が井上尚弥の敗北を断言! 論拠は「小さすぎる」から?

THE DIGEST編集部

2023.02.11

これまで数多の猛者たちを規格外のハードパンチでリングに沈めてきた井上。その拳はフルトンに通用するのか。大一番の行方は現地でも小さくない注目を集めている。写真:AP/アフロ、(C)Getty Images

 いま、ボクシング界で小さくない注目を集めているのが、世界スーパーバンタム級での開催が囁かれる井上尚弥(大橋)とWBC&WBO同級統一王者スティーブン・フルトン(米国)によるマッチアップだ。

 先月13日に井上がバンタム級で獲得した4団体のベルトを返上するとともに、スーパーバンタム級への転向を明言。すると、スポーツ専門局『ESPN』をはじめとする複数の米メディアがフルトンとの対戦が「合意に至った」と一斉に報道。今年5月の実現に向けて交渉が大詰めに入っているとも伝えられた。

 試合数こそ違いはあるものの、互いに無敗を誇る両雄。それだけに対戦の行方を予想するのは簡単ではない。そのなかで「正直に言って、フルトンはイノウエを楽勝で負かすと思う」と大胆に言ってのけたのは、IBF世界ウェルター級暫定王者で、30戦無敗(27KO、1無効試合)を誇るジャロン・エニス(米国)だ。

 フルトンとは共にトレーニングを行なってもいるエニスは、「なんでフルトンがこんなに見下されているのか分からない。彼はいつも勝利への道を見つけるのに」と井上有利の予想を一蹴。さらに29歳の日本人ファイターよりも4センチも上背がある28歳の同胞を推した。
 
「今回は、フルトンも普段以上にトレーニングを積むと思う。そして、全力を尽くしてイノウエをKOするはずだ。ただ、たとえKOをできなくても、判定でイノウエに勝つ。俺から見れば、彼(井上)は小さすぎる。

 もちろん、あれだけの戦績を残してきた選手だから良い試合をできるだろうけど、フルトンはいつも勝利への道を見つけ出すんだ。あいつはそれで自分の階級まで上げてきたから、あれほど小さい選手にベルトを奪わせはしないさ」

 スーパーバンタム級挑戦に際しては「本来、自分の体格というのは、バンタム級が一番適正だとは思っている」としながらも「強さを追い求めていきたい、挑んでいきたいという気持ちがあるからこそ(階級を)上げて挑戦したい」と意気込んでいた井上。そんな怪物からすれば、エニスが指摘した4センチの差は百も承知だろう。

 いまだ試合は正式決定をしたわけではない。だが、現地メディアの報道通りに話題の大一番が実現した場合には、現役王者によるフルトン勝利の予想を井上が覆せるのかは興味深く見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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