格闘技・プロレス

30戦無敗の現役王者が「小さすぎる」井上尚弥への優位予想に異論!「フルトンが勝ったら奴らは言い訳をする」

THE DIGEST編集部

2023.02.12

バンタム級で絶対的な地位を確立してきた井上。次戦はフルトン戦が囁かれるなかで、そのパフォーマンスには世界から熱視線が注がれている。写真:鈴木颯太朗、(C)Getty Images

 ボクシングのバンタム級でアジア人史上初となる4団体統一王者となった井上尚弥(大橋)。彼に対する評価は天井知らずで高まっており、新たに挑戦するスーパーバンタム級でも期待値は変わらない。

 そうしたなかで、井上に対する周囲の評価に異を唱える者もいる。IBF世界ウェルター級暫定王者のジャロン・エニス(米国)だ。

 今年1月に「強さを追い求めていきたい」とスーパーバンタム級への階級上げを決めた井上。直後には米スポーツ専門局『ESPN』が「今年5月に日本で大一番を迎える。両陣営は合意している」としてWBC&WBO世界スーパーバンタム級統一王者スティーブン・フルトン(米国)との対戦合意をすっぱ抜いた。

 いきなりのビッグマッチの可能性が浮上するとファンや識者は、さまざまな井上とフルトンの比較論を展開。そのなかで現地2月11日に米ボクシング専門YouTubeチャンネル『YSM Sports Media』に出演したエニスは、29歳の日本人ファイターを後押しする声を一蹴するように、「俺からすると、イノウエは小さすぎるように感じる」と同胞の勝利を予想した。

 自身も30戦無敗(27KO)を誇る。ゆえに絶対的な自信を持つエニスは、井上がPFP(パウンド・フォー・パウンド)の上位ランカーである点から持論を投げかけている。
 
「イノウエが1位だという人をたくさん見る。だけど、彼らはフルトンがイノウエと戦うと言ってから話すのを止めた。あいつらはフルトンが勝ったら、『彼(井上)は小さすぎる』とか『そもそも戦うべきじゃなかった』とか言い訳をして、とにかくフルトンの功績を認めない。俺はこの試合の勝者が間違いなくトップ5入りするべきだと思うね」

 井上を身長で4センチも上回るフルトン(169センチ)に太鼓判を押したエニスは、動画内で「正直に言って、フルトンはイノウエを楽勝で負かすと思う」とも断言。そして「あれだけ小さい選手にベルトを奪わせはしない」ともコメントした。

 もっとも、井上もスーパーバンタム級での相手との体格差は十分に理解している。階級上げを決めた今年1月の会見でも「自分よりデカい相手への挑戦。ここから先が本当の戦いとなる」と意気込んでいた。

 はたして、稀代のハードパンチャーである井上は、エニスの予想を覆す試合を見せつけられるのか。"モンスター"の挑戦がますます興味深いものになっている。

構成●THE DIGEST編集部

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