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「圧巻の演技だ」“りくりゅう”の日本ペア初の四大陸Vに海外メディア称賛!“タフな環境”で掴んだ頂点に賛辞相次ぐ

THE DIGEST編集部

2023.02.12

三浦(左)と木原(右)の”りくりゅう”が日本ペア史上初の四大陸選手権優勝を成し遂げた。(C)Getty Images

 異彩を放った日本のペアが、またしても歴史を塗り替えた。

 現地2月11日にフィギュアスケートの四大陸選手権ペアフリーが行なわれ、三浦璃来&木原龍一が初優勝を飾った。同大会のこの種目で日本ペアが優勝するのは史上初であり、"りくりゅう"が、日本フィギュア界に新たなページを刻んだ。

 ショート首位で迎えた"りくりゅう"は大歓声で迎えられ、最終滑走で登場。冒頭で高さのあるツイストリフトを決めると、3連続ジャンプや単独の3回転サルコウで減点を受けたが、リフトやコンビネーションスピンなどでカバー。その後もスロージャンプは踏ん張り、終盤のデススパイラルやリフトを無難にまとめた。

 演技後は木原が膝から崩れ落ち、三浦もうずくまる。会場のブロードムアワールドアリーナ(米国・コロラドスプリングス)は標高1800mを超える高地のため、酸素が薄いなか全力を出し切った二人。それでも、笑顔で観客の声援に応えていた。得点はフリー137.05点、合計208.24点でトップを守り切り、初優勝。四大陸選手権で初の日本ペア優勝の快挙を成し遂げた。

"りくりゅう"の初タイトルは海外メディアも関心を示している。フィギュアスケート専門メディア『In The Loop』はツイッターに「リク・ミウラ/リュウイチ・キハラの演技は圧巻だ。日本ペアが四大陸選手権を優勝。中国、アメリカ、カナダ以外のペアチームでの優勝は、日本のペア史上初の出来事となった」と称賛している。

 同じくフィギュアスケートの名物記者である米国のジャッキー・ウォン氏も"りくりゅう"の構成をツイートし、「これが優勝です! sbsのコンボがアップグレードされて、世界選手権に向けて準備を整えているところです」と、3月にさいたまスーパーアリーナで開催される世界選手権に期待を寄せている。
 
 米放送局『ESPN』も「ミウラ、キハラが四大陸選手権で日本ペア史上初の優勝を果たす」と報じ、「ミウラ&キハラペアは、いくつかのミスを乗り越え、優勝まで辿り着き、日本のペアスケーターとして初のタイトルを獲得した。フリー曲『Sleeping at Last』に合わせたプログラムの後、氷上に倒れ込み、コロラドスプリングスの薄い空気の中で息を整えようとした」とタフな環境のなかで戦い抜いた"りくりゅう"の健闘を称えている。

 日本フィギュア界の歴史を塗り替え続ける"りくりゅう"。次の舞台は、いよいよ日本で開催される3月の世界選手権。昨年12月の全日本選手権では飛行機の遅延やロストバゲージなど不運も重なり無念の欠場となった舞台で、今度こそ日本のスケートファンの前で最高の演技を見せてほしい。

構成●THE DIGEST編集部

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