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宮崎生まれの14歳・英国人少女がスケートボード・パーク世界女王に君臨!24年パリ五輪の“主役候補”に地元メディアが熱視線

THE DIGEST編集部

2023.02.14

東京五輪銅メダリストの14歳ブラウンがスケートボード・パーク世界選手権で優勝した。(C)Getty Images

東京五輪銅メダリストの14歳ブラウンがスケートボード・パーク世界選手権で優勝した。(C)Getty Images

 2024年パリ五輪に向け、10代の少女たちが躍動した。

 現地2月12日、パリ五輪の予選を兼ねたスケートボード・パークの世界選手権がアラブ首長国連邦(UAE)のシャルジャで開催され、女子決勝では日本勢が上位に食い込んだ。

 世界各地から集まったスケーターが、パーク世界王者の座とパリ五輪出場権を獲得するためのランキングポイントを懸けてアルジャダ・スケートパークで熱戦を繰り広げた。

 競技はオープン予選から始まり、準々決勝、準決勝、決勝が行なわれた。女子は2021年東京五輪銀メダルの開心那(14)が86.66点で2位。同じく東京五輪金メダルの四十住さくら(20)が85.15点の3位で日本人ダブル表彰台となった。

 昨年の日本選手権チャンピオンである14歳の草木ひなのは84.50点の4位。惜しくも表彰台は逃したが、メダルまであと一歩のところで競技を終えた。

 日本勢が大健闘するなか、優勝したのは東京五輪の銅メダリストである英国の14歳、スカイ・ブラウンだった。2回目のランで89.63点を獲得した彼女は、すでにランキングトップに立っていたが、3回目のランで最高スコア90.83点を記録。唯一90点台の大台に乗せ、スケートボード・パークで見事金メダルを獲得した。

 優勝したブラウンは英スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』に「再び彼女らと一緒に表彰台に上れるなんて、本当に最高です」と東京五輪の再戦のような展開に興奮し「本当に楽しかったです。全力で楽しもうと思いました。3回のランすべてで着地できたのは素晴らしい気分でした」と会心の滑りを振り返っている。
 
 14歳の快挙には、母国メディアからも喝采が送られている。英紙『The Guardian』は「東京オリンピック銅メダリストであるスカイ・ブラウンが、14歳でスケートボードの世界チャンピオンになった!」と驚きを持って報じられた。

 さらに、英国オリンピック協会の公式ツイッターも反応。「世界を動かしているのは誰だ!? 驚異の3本目を決めたスカイ・ブラウンが世界王者に決まった」と勝負を決めた会心のランを称えている。

 同紙は彼女の生い立ちにも触れ、「ブラウンは日本の宮崎で日本人の母と英国人の父の間に生まれた。彼女は2016年に8歳で全米オープンに出場し、2018年には英国代表に選ばれた」と、これまでの経歴を振り返っている。

 加えて「13歳でスケートボード・パーク銅メダルを獲得した時、彼女は英国史上最年少のオリンピックメダリストになった」と、一昨年の東京五輪で見せたダイナミックな滑りに改めて注目。来年パリ五輪の主役候補として、英国内では大きな関心が注がれている。

 東京五輪で初採用されたスケートボード。日本は合計5個のメダル(金=3、銀=1、銅=1)を獲得し、新たな“お家芸”となる期待も高まっている。競技に対する理解度とともに、競技人口も今後は増加する可能性を秘めている。

構成●THE DIGEST編集部

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