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「新たな道を切り開いた」歌手デビューを飾った20歳ザギトワに賛否両論が渦巻く! まさかの“口パク”には「ずっこけた」

THE DIGEST編集部

2023.02.16

どんどん新境地を開いているザギトワ。チャレンジャー精神に溢れる。(C)Getty Images

 2018年平昌五輪・女子フィギュアスケートで金メダルに輝いたアリーナ・ザギトワが、なんと歌手デビューを飾った。ロシア・メディア『Sport24』が伝えている。
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 現地2月14日、モスクワ市内で行なわれたアイスショーで特設ライブステージが用意され、真っ赤な衣装に髪型をツインテールにまとめたザギトワが登場。共に歌うのは、本物のロシア人アーティストで大人気のZivertさん。スローテンポなポップナンバーだ。

 今回のステージのために、ザギトワはおよそ1か月前からプロによるボイストレーニングを受けるなど猛レッスンを重ねてきた。生歌を披露したZivertさんの後に続き、歌唱を披露した20歳の妖精だったが……事前に録音された音声に合わせるだけのいわゆる"口パク"だった。

 何事にも臆せずチャレンジを続けるザギトワだが、何かと論評したがるのがご当地の風習だ。『Sport24』はいくつかの声を紹介している。

 歌手で作曲家のイゴール・コルネリュク氏は「プロじゃないんだからガタガタ言うものじゃない。歌への想いは伝わってきたし、まるで氷上を滑っているようだったじゃないか。十分素晴らしかったよ」と賛辞。俳優で歌手のニキータ・ジグルダ氏も「感じるところがあったね。これからも歌い続けるべきだ! ミュージカルでみずから歌って滑れる、そんな新たなエンターテインメントを観たいよ」とエールを贈った。

 ボイストレーナーを担当したアンドレイ・ユレツ氏は「初心者にしては及第点を与えられるデビューだった。彼女は新たな道を切り開いたんだ」とパフォ―マンスを称賛。そのうえで「アリーナの音域は決して広くない。でもビリー・アイリッシュだって同じだ。それでもみんな彼女の曲を聴くだろ? 今後はどれだけ上手くなりたいかで成長の度合いも変わってくるだろう」と続けた。
 
 一方で音楽評論家のパベル・ルドチェンコ氏は「アリーナは歌が上手いかどうかだって? 分かるわけないだろ、スタジオで録られた歌声しか聴いてないんだから。関心を寄せていたんだけど、"口パク"だったんでずっこけたよ」とコメントした。

 男子フィギュアスケーターのグレゴリー・フェドロフは「観たけど……特に何もなし。僕も一緒にステージで? そんなレベルじゃないし勇気もないよ」と微妙な反応。著名バレリーナのアナスタシア・ヴォロシュコワさんは「あれはカラオケね。Zivertの曲に乗っかっていただけ。申し訳ないけど!」と私見を述べた。

 あれこれと外野はうるさいが、当のザギトワはかなりご満悦の様子だ。

 自身のインスタグラムにこの日のステージの写真を掲載。「昨日の出来事を永遠に忘れない。大好きなZivertと同じステージで歌えたなんて夢みたい!」と興奮気味に綴り、「すごく不安でガチガチだったけど、みなさんの応援のおかげで乗り切れました。ありがとう。大事なのは自分を愛し、夢を追い、何事にも恐れないこと。そうすれば成功できると私は信じます」と想いを込めた。

構成●THE DIGEST編集部

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