14歳の日本人が世界の頂点に立った。
フィギュアスケートの世界ジュニア選手権(カナダ・カルガリー)の女子フリーが現地3日に行なわれ、14歳の島田麻央が初優勝を決めた。昨年12月のジュニアグランプリファイナルを制し、国際大会のジュニアで2冠を達成した。22人目に滑った14歳・中井亜美も合計197.40点で3位となり、初出場の日本人2人がダブル表彰台に立つ快挙を達成した。
1日のショートで首位発進した島田は冒頭のトリプルアクセルを成功。GOE(技の出来栄え点)も「2.51」と加点が付いた。続く4回転トウループも綺麗に着氷したかに見えたが、僅かに4分の1回転足らないとジャッジ。
それでも大技のジャンプ2本を着氷すると、会場はドッと沸いた。後半も3つのコンビネーションジャンプを含め、ほぼノーミスと言っていいほどの完璧な演技に会場はスタンディングオベーション。得点はフリー152.76点、合計224.54点で初優勝。キスクラでは目を潤ませる場面もあった。
日本女子の優勝は2016年大会の本田真凜以来、日本人8人目。しかも、2010年バンクーバー五輪銀メダルの浅田真央が持つ日本女子最年少記録を更新する14歳4か月で世界ジュニアの頂点に立った。島田は「2本(トリプルアクセルと4回転トウループ)成功できたことが、今シーズンの中で一番印象に残ると思う」と大舞台で大技2本を着氷できたことに喜んだ。
島田の快挙に海外メディアも熱狂している。フィギュアスケート専門メディア『Golden Skate』はツイッターに「嬉し涙!マオ・シマダが3Aと4Tを含む圧巻のプログラムを滑り、2023年世界ジュニアチャンピオンになった!」と綴り、「合計スコアは224.54点。国際大会における今シーズンの女子シングル(ジュニア、シニア含め)シーズン最高合計スコアだ」と称えた。
米国の名物フィギュアスケート記者ジャッキー・ウォン氏は「WOWOWOWOWOWOWOW、新しい世界ジュニアチャンピオン。彼女はシニアでも世界選手権に勝つようなフリースケーティングをした」と、シニア顔負けの高難度プログラムを演じ切った島田に驚愕。ジュニアの新女王誕生に興奮している。
国際スケート連盟(ISU)も島田の4回転トウループを着氷した動画を投稿し「表彰台の頂点に躍り出た!マオ・シマダが金メダルと世界ジュニアチャンピオンの称号を獲得した」と、フィギュア界のニューヒロイン誕生を歓迎した。
過去には安藤美姫(2004年)、浅田真央(2005年)、村上佳菜子(2010年)など、日本人の世界ジュニア女王は、のちのオリンピックにも出場している。島田は「すごい選手がメダルを取っているので、自分も同じ色のメダルが取れて嬉しい」と語り、将来のオリンピック出場に胸を踊らせた。
2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪では、島田は金メダル候補にも挙げられていたが年齢制限の変更があり、出場可能な五輪は7年後の30年大会になった。それでも、世界に「Mao Shimada」の名を強烈にアピールしたことは確かだ。
構成●THE DIGEST編集部
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フィギュアスケートの世界ジュニア選手権(カナダ・カルガリー)の女子フリーが現地3日に行なわれ、14歳の島田麻央が初優勝を決めた。昨年12月のジュニアグランプリファイナルを制し、国際大会のジュニアで2冠を達成した。22人目に滑った14歳・中井亜美も合計197.40点で3位となり、初出場の日本人2人がダブル表彰台に立つ快挙を達成した。
1日のショートで首位発進した島田は冒頭のトリプルアクセルを成功。GOE(技の出来栄え点)も「2.51」と加点が付いた。続く4回転トウループも綺麗に着氷したかに見えたが、僅かに4分の1回転足らないとジャッジ。
それでも大技のジャンプ2本を着氷すると、会場はドッと沸いた。後半も3つのコンビネーションジャンプを含め、ほぼノーミスと言っていいほどの完璧な演技に会場はスタンディングオベーション。得点はフリー152.76点、合計224.54点で初優勝。キスクラでは目を潤ませる場面もあった。
日本女子の優勝は2016年大会の本田真凜以来、日本人8人目。しかも、2010年バンクーバー五輪銀メダルの浅田真央が持つ日本女子最年少記録を更新する14歳4か月で世界ジュニアの頂点に立った。島田は「2本(トリプルアクセルと4回転トウループ)成功できたことが、今シーズンの中で一番印象に残ると思う」と大舞台で大技2本を着氷できたことに喜んだ。
島田の快挙に海外メディアも熱狂している。フィギュアスケート専門メディア『Golden Skate』はツイッターに「嬉し涙!マオ・シマダが3Aと4Tを含む圧巻のプログラムを滑り、2023年世界ジュニアチャンピオンになった!」と綴り、「合計スコアは224.54点。国際大会における今シーズンの女子シングル(ジュニア、シニア含め)シーズン最高合計スコアだ」と称えた。
米国の名物フィギュアスケート記者ジャッキー・ウォン氏は「WOWOWOWOWOWOWOW、新しい世界ジュニアチャンピオン。彼女はシニアでも世界選手権に勝つようなフリースケーティングをした」と、シニア顔負けの高難度プログラムを演じ切った島田に驚愕。ジュニアの新女王誕生に興奮している。
国際スケート連盟(ISU)も島田の4回転トウループを着氷した動画を投稿し「表彰台の頂点に躍り出た!マオ・シマダが金メダルと世界ジュニアチャンピオンの称号を獲得した」と、フィギュア界のニューヒロイン誕生を歓迎した。
過去には安藤美姫(2004年)、浅田真央(2005年)、村上佳菜子(2010年)など、日本人の世界ジュニア女王は、のちのオリンピックにも出場している。島田は「すごい選手がメダルを取っているので、自分も同じ色のメダルが取れて嬉しい」と語り、将来のオリンピック出場に胸を踊らせた。
2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪では、島田は金メダル候補にも挙げられていたが年齢制限の変更があり、出場可能な五輪は7年後の30年大会になった。それでも、世界に「Mao Shimada」の名を強烈にアピールしたことは確かだ。
構成●THE DIGEST編集部
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