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バレーボール

カップ戦で負傷の石川祐希は欠場… 敗れたミラノ、プレーオフ進出決定は最終戦での勝点3獲得が条件「勝つための準備をしていく」

THE DIGEST編集部

2023.03.05

ルーベ・チヴィタノーヴァ戦を欠場した石川。早期の復調が望まれる。(C) Lega Pallavolo Serie A

ルーベ・チヴィタノーヴァ戦を欠場した石川。早期の復調が望まれる。(C) Lega Pallavolo Serie A

 現地時間3月4日、バレーボールのイタリアリーグ・セリエAで2022-23シーズン後半第10節が行なわれ、男子日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノがルーベ・チヴィタノーヴァとアウェーで対戦。セットカウント0-3(22‐25、15‐25、12‐25)で敗れ、プレーオフ進出決定は最終戦へ持ち越しとなった。

【動画】コッパ・イタリアでは石川祐希が大活躍するも… ミラノは2セットアップからの逆転負け
 レギュラーシーズン2試合を残して、プレーオフ出場へラスト一枠となる8位につけるミラノ。勝点で、7位モンツァとは1差、背後には9位チステルナが4差で迫っている。昨シーズンのリーグ王者、4位チヴィタノーヴァには、故障者を抱えミドル1枚で臨んだリーグ前半戦に僅差の内容ながら黒星。12月に行われたコッパ・イタリア準々決勝では、逆転勝利でリベンジを果たして同大会2年連続の4強入りを叶えた。

 強豪から2勝目を挙げてプレーオフ進出を確定させるべく闘志を燃やしていたミラノを、この試合の前日に理不尽な試練が襲った。コッパ・イタリア準決勝を終えて迎えた週明けの月曜日から、連日にわたって新型コロナウィルス陽性者が発生。水曜日に5選手の感染が確認された。4名以上の陽性者が出た場合のリーグ規定は試合延期。クラブはこれに準じ、来週金曜日への延期をリーグへ要請するも、2週間後に開幕するプレーオフへの影響(日程変更に伴う会場確保やすでに販売を開始しているチケット対応など)を回避することが優先される結果となり、試合前日に予定通りの開催が発表されたのだ。

 ミラノは、セッター2名と攻撃陣3名を欠く非常事態。出場可能だったのは、リベロ2名を含む7選手のみだった。本来のアウトサイドヒッターは、オスニエル・メルガレホ (キューバ)ただ1人。主将マッテオ・ピアノ(イタリア)らミドルブロッカー4選手のうち、アグスティン・ロセル(アルゼンチン)がセッター、マルコ・ヴィテッリ(イタリア)がアウトサイドヒッターを務め、リベロの二コラ・ペサレージ(イタリア)を攻撃メンバーに組み込む異例の布陣を強いられた。

 第1セットでは、フルメンバーのチヴィタノーヴァからリードを奪うなど気概を見せたミラノだったが、以降は一方的な展開が続き敗戦。コッパ・イタリア準決勝での左脚負傷からわずか1週間の石川は回復が間に合わなかったが、ユニフォームを身に着けてベンチ入りし、満身創痍のチームを鼓舞し続けた。
 
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