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角田裕毅が多くの学びを得たドライバー&伝説のバトルについて言及! 2戦連続でハイレベルな技を披露、他チームからも賛辞の声

THE DIGEST編集部

2023.04.07

角田が尊敬するアロンソとのツーショット。第2戦のマグヌッセンとのデッドヒートは2021年のバトルを彷彿とさせた。(C) Getty Images

角田が尊敬するアロンソとのツーショット。第2戦のマグヌッセンとのデッドヒートは2021年のバトルを彷彿とさせた。(C) Getty Images

 アルファタウリの角田裕毅はF1キャリア3年目の今季、開幕戦のバーレーン・グランプリ、続くサウジアラビアGPと、いずれもあと一歩のところで入賞を逃す悔しい11位フィニッシュとなったが、3戦目のオーストラリアGPでついに10番に入り、初ポイント(1点)を獲得した。

【動画】最後はパレードラン! 角田が10位入賞
 史上初という3度の赤旗中断という混沌としたこのレース、最後はパレードランのまま各車がフィニッシュラインを越えることとなり、角田は3戦連続の11位かと思われたが、3度目の赤旗の原因になったとしてカルロス・サインツ(フェラーリ)が5秒ペナルティーを科せられた結果、順位が繰り上げとなり、カーナンバー22の元にポイントが転がり込んだ。

 このメルボルンで大きな話題となったのは、2度目の再スタート時、13番グリッドの角田が多重クラッシュによる混乱を上手くすり抜けて5番手まで上がった場面だ。同じく9番グリッドから4番手に浮上したニコ・ヒュルケンベルク(ハース)はミラーで背後に角田がいるのを見て驚きを隠せなかったといい、これを報じた英紙『Mirror』は「見事な腕前」と日本人ドライバーのパフォーマンスを称賛した(アルピーヌのエステバン・オコンは「自殺行為」と批判したようだが……)。

 また角田については、2戦目のサウジGPで10番手をめぐって展開されたケビン・マグヌッセン(ハース)とのフェアかつ熾烈なバトルも高く評価されている。車の性能で劣る状況ながらも、肉迫するマグヌッセンを上手く抑え込み、残り5周までポジションを死守。マグヌッセンからは「ユウキは素晴らしいディフェンスを見せた。重要なところで私の空力の効果を低下させるための適切な位置に車を動かし、(抜きどころの)ターン1では良い立ち上がりで追い抜きを許さなかった」と賛辞を贈られている。

 最高峰レースのドライバーらしく、フェアかつ巧みなドライビングを披露し続けている角田。過去2年間と比べて成長を感じさせるが、ポッドキャスト『F1 Nation』に出演した彼は、自身を改善するために過去の他のドライバーによる好パフォーマンスを見てきたことを告白し、「ビデオで(フェルナンド・)アロンソのやり方を見て、そこから多くのことを学びました」と語った。
 
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