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格闘技・プロレス

井上尚弥vsフルトンはどうなる!? アフマダリエフの敗北でSバンタム級王座戦線に激震「これは大きな後退だ」

THE DIGEST編集部

2023.04.09

タパレスにアップセットを演じられたアフマダリエフ。この敗北は世界で衝撃をもたらした。(C)Getty Images

タパレスにアップセットを演じられたアフマダリエフ。この敗北は世界で衝撃をもたらした。(C)Getty Images

 よもやの敗戦が波紋を広げている。

 現地4月8日、ボクシングのWBAスーパー&IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチがアメリカ・テキサス州で開催され、2団体同級統一王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)が、挑戦者のマーロン・タパレス(フィリピン)に1-2(113-115、113-115、118-110)で判定負け。まさかの王座陥落となった。

 まさかの番狂わせとなった。試合前に「誰が相手でも勝ち続けてベルトを守り抜きたい」と意気込んでいたアフマダリエフだったが、決定打に欠け、タパレスに苦戦。フルラウンドにもつれる大接戦を落とした。

 プロキャリア12戦目にして初の黒星を喫し、ガクッと項垂れたアフマダリエフ。この“無敗王者”の陥落は大きな衝撃をもたらすとともに、今年7月にWBC&WBO統一王者スティーブン・フルトン(米国)とのタイトルマッチを予定している井上尚弥(大橋)も絡むスーパーバンタム級の王座戦線における勢力図を大きく変えるものとなった。
 
 ゆえに海外メディアでも衝撃が広まっている。米ボクシング専門サイト『Bad Left Hook』は「7ラウンドまで本来の鋭さが見られなかったアフマダリエフは最終ラウンドにようやく1ダウンを取ったが、十分ではなかった」と試合を分析。そのうえで「イノウエとフルトンの試合の勝者との4団体統一に向けて順調だった彼にとって、これは大きな後退だ」と断じた。

 一方でタパレスの母国メディアは狂喜乱舞だ。フィリピンの日刊紙『Pontianak』は「タパレスは見事だった。相手は無敗のタフなファイターで、この結果も驚くべきものだと言える」と率直にレポート。そして、井上とフルトンの対決に視線を向け、「この勝利はアフマダリエフのキャリアに傷をつけただけでなく、タパレスがイノウエとフルトンのどちらかとの世界最高の戦いに向けた挑戦権を得たことを意味する」と伝えた。

 一夜にして大きく動いたスーパーバンタム級の王座戦線。井上とフルトンの大一番がますます楽しみになる展開となった。

構成●THE DIGEST編集部

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