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準備万全の角田裕毅、バクーでのアップデートとスプリントに期待! 専門メディアは「ユウキは現実主義と楽観主義の間で引き裂かれる」

THE DIGEST編集部

2023.04.27

第3戦の豪州GPで今季初のポイントを獲得した角田。第4戦アゼルバイジャンGPでの好パフォーマンスが期待される。(C) Getty Images

 1か月弱のブレイクを経て2023年F1世界選手権が今週末に再開する。第4戦アゼルバイジャン・グランプリでは、今季初のスプリントが行なわれるということで、注目の週末となる。

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 アルファタウリの角田裕毅は、「AT04」の性能の低さに苦しみながらも、第3戦オーストラリアGPでは粘りのドライビングでついにポイントを獲得。今週末は車も新たなアップデートが施されるということで、再開後のレースでどれだけ全体のパフォーマンスが上がるかが注目されるが、本人はポジティブ・マインドで相性の良いバクーでのレースに全力で臨むことを、チームの公式サイトで誓っている。

「過去2年で予選は8番手、決勝は2021年が7位で、昨季は6位で走っていた時にDRSが壊れて13位フィニッシュでした。ここでは良い思い出があり、このコースが好きです。過去2年、我々の車はこのコースに適していて、またコースのことも理解できていたので、今季もそうなり、ポイントを狙えるようになればと思います」

「今回は幾つかアップデートが予定されており、特にリアウイングはこのコースのために、低ダウンフォースの構成に合うものになります。今季はここまで、最高速度で少し苦労しており、バクーでは間違いなくストレートスピードが必要になります。これが役に立ち、アゼルバイジャンのコースに適合する完全なセットアップができればと思います。僕はこれまで同様に楽観的な姿勢でアプローチするつもりであり、長い休みの後で再び車に乗るのを楽しみにしています」

 オーストラリアGP以降は、「ほとんどの時間をイタリアの自宅で過ごし、時折ミラノに足を運びながらも、トレーニングに励みました。体調も良くリフレッシュできており、再びレースに臨む準備ができています。先週は再び、シミュレーター作業も行ないました」と明かした角田は、久々のレースだけでなく、スプリントをも楽しみにしているという。

「今季最初のスプリントが行なわれる週末であり、新たなフォーマットはこれまで以上にエキサイティングなものになりそうです。フォーマットの変更(金曜日がフリー走行と決勝レース用予選、土曜日がスプリントの予選と決勝)により、プラクティスの時間が減ることで、(先週)行なったシミュレーター作業がより重要なものとなります」

「フリー走行から良い車を作り上げることが重要であり、明らかにシミュレーター作業は非常に役に立ちます。車への理解をより高めるため、オーストラリアGPを振り返りながら、さらにレース後はアゼルバイジャンからそのままアメリカ・フロリダに直行するため、翌週に行なわれる次のマイアミでのレースも見越して、作業をスタートさせます」
 
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アップデートによってパフォーマンスの改善は?