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角田裕毅、スペインGPはポイント圏外も…またも各国メディアが高採点・好評価!「非常に競争力のあるレースを展開」

THE DIGEST編集部

2023.06.07

12位に終わった角田だが、各国メディアの評価は決して低くない。(C) Getty Images

 F1第7戦のスペイン・グランプリ、アルファタウリの角田裕毅は15番グリッドからのスタートし、順調にポジションを上げて9番目にチェッカーフラッグを受けたが、終盤に受けたペナルティーによって12位でレースを終えている。

 予選ではQ2で11番手のタイムを計測するも、トラックリミット違反によって抹消という憂き目に遭った彼は、決勝では1周目で12番手に浮上し、そこから安定したドライビングで1桁順位をキープしたが、9番手で迎えた56周目、ターン1で背後から仕掛けてきたジョウ・グァンユ(アルファロメオ)のとのバトルで彼をコース外に押し出したと判定され、5秒のタイムペナルティーを科されてしまった。

【動画】角田裕毅、終盤に無情のペナルティー…スペインGP決勝
 これに対して角田は失望を隠さず、「馬鹿げた判定で、処分は不公平」と憤慨したが、海外メディアの多くもこれに同調。それと同時に、過去6戦同様、このレースでも日本人ドライバーのパフォーマンスを高く評価している。

 英国のモータースポーツ専門サイト『CRASH』は10点満点の採点で「7」を与え、「角田は9番目にゴールしたが、ジョウをコースアウトさせたことで5秒追加という厳しいペナルティーを科せられ、ポイント圏外に落ちた。それを除けば、アルファタウリのドライバーにとって、またしても印象的な週末となった」と寸評を綴った。

『TOTAL MOTORSPORT』は、「角田はQ3進出を逃して失望したが、アルファタウリをトップ10に引き上げ、ジョウとのトラブルで5秒ペナルティーを科せられるまで、それを埋め合わせたかのように見えた」として、採点は「5」と厳しめ。一方、『MOTORSPORT WEEK』は「7.5」の高採点で、以下のように日本人ドライバーの週末を振り返っている。

「トラックリミットでタイムが抹消され、より高い位置からのスタートを阻まれたものの、角田は躍進を見せ、9番手まで浮上して、また新たな目覚ましい結果を生み出しそうだった。しかし、ターン1でジョウをコースから追い出したとしてペナルティーを受けたことで、日本人ドライバーの努力は報われることなかった。手ぶらでの帰宅を余儀なくされた彼は、スチュワードの決定に激怒した」

 同じく「7.5」を与えた英国のF1専門サイト『PLANETF1.COM』は、ジョウとの一件に対する判定については明確に異議を唱えている。そして、そのドライビングに対しては他メディア同様に賛辞を贈った。

「素晴らしいレースとバトルでポイントを争ったが、ジョウをプッシュしたという判定で厳しいペナルティーを受け、角田の1日は台無しにされた。スチュワードは、コーナーでジョウが先行していたとしているが、アドバンテージはわずかなものであり、対して角田はコーナーを曲がることに集中し、アルファロメオをコース後に押し出してはいなかった。獲得ポイントを伸ばすという望みは潰えたが、レースでは力強いパフォーマンスを発揮。彼がステアリングを握ると、『AT04』はペースを増すようだ」
 
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「素晴らしいオーバーテイクで才能を発揮」

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