プロレスリング・ノアがビッグマッチ『GREEN JOURNEY 2023 in NAGOYA』6.17愛知・名古屋国際会議場イベントホール大会を開催した。メインイベントは、GHCヘビー級選手権試合。チャンピオンのジェイク・リーに杉浦貴が挑戦した試合は、30分を超える大激戦となった。

　まず、この対戦カードが実現されるまでの道のりだが、ジェイクは「ノアの未来」と称される清宮海斗から同王座を奪取すると、ノアの強さを象徴する中嶋勝彦を相手に初防衛に成功。さらに、ノアの歴史を体現する丸藤正道の挑戦をも退けた。

　そして、次の防衛戦のテーマに「覚悟」を掲げたジェイクは、次期挑戦者にこれまでノアで「覚悟」を背負って来た杉浦を逆指名。杉浦も受諾したため、今回の一戦が組まれた。

　今年に入り、三冠ヘビー級王者にまで辿り着いた全日本プロレスからノアに主戦場を変えたジェイクは、わずか半年でノアの看板選手の一人となり、先日開催された『ALL TOGETHER AGAIN 元気があれば何でもできる！』6.9 東京・両国国技館大会では、GHC王者として、新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者SANADAと対峙。ノアの代表として互角の勝負を繰り広げた。
  　試合は予想通り、お互いに命を削り合う激戦となり、場内は終始沸いた。戦前、プロレスリング・ノアの公式YouTubeチャンネルで「覚悟」を口にした杉浦に対して、場内からは大スギウラコールが後押しされる。すると、ジェイクとの激しい打撃戦にフラフラになりながらも、杉浦はオリンピック予選スラムを放ち、ベテランらしい粘り強さを見せて善戦する。

　最後まで踏ん張ったが、王者が怒涛の猛打を見せる。バックエルボー、ジャーマン、そしてジャイアントキリング３連発を放つもカウントは２。ならばと、ジェイクは必殺のFBSを決めると、さすがの杉浦も返せずカウント３。ジェイクは勝彦、丸藤に続いて杉浦も破り３連続防衛に成功。王者のままノア最強戦士決定戦『N-1ヴィクトリー』に臨むことになった。